少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 『してあげたこと』は忘れていいが『してもらったこと』は忘れてはいけない

ウチは悪い箇所を徹底的に直す

『弱点克服ノック』

というメニューがあります。

弱点克服ノック

完全別メニューで一人だけ僕に呼ばれます。

まずは悪い所の確認を本人の口から。

『グローブを上から出します』

何で上から出てしまうのかを本人にアドバイスし、そこからは、そこだけを直すノックです。

ひたすら、そこだけの意識だけでノックをします。

『今のはどうだー!』

『上から落ちました!』

『今のは下から出ていたと思います!』

1球1球確認を入れながら‥

途中、水分休憩は入りますが、

約1時間・・長い子は2時間。

長年、その悪い捕り方をしてきたので、まとめて時間をかけないと治らないんですよね。

かなり、キツイです。

ですが、先々、野球をやっていく以上、今、直してほしいと思いノックを打っています。

全体メニューが終わってきた仲間たち。

少しでもいい状態で仲間にやらせたいと思い1球1球トンボをかける選手たち。

一刻でも早く仲間に水分を取らせようと水筒を持ってくる選手たち。

僕に言われないでも考えて動いています。

仲間のことを考え動く『考動力』を持っている選手たちです。

仲間を想う気持ちからだと思います。

こういうことをやってもらったほうは忘れないですよね。

辛い練習でも仲間が支えてくれていると実感出来ますから。

自分がしてあげたことは忘れていい。

その代わり、人にしてもらった事は忘れちゃだめだぞ。

と選手に伝えています。

見返りを求めない

やった事を覚えていると見返りを求めます。

そうすると

『~のに』

っていう言葉が出てきてしまいます。

『俺はやってあげたのに・・』

『俺はがんばっているのに・・』

想い遣りや気遣いは本来見返りを求めずに相手のことだけを想ってのもののはずですから。

でも・・

やってもらったことを覚えていれば逆の立場になった時に、やってあげるはずですから。

ちなみに

『弱点克服ノック』

はいつの間にか選手の間で

『生け贄ノック』

と名称が変更されました(笑)

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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