少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 『素振りをしなさい』と言わないほうがいい理由

私は普段塾の先生をしています。
見られたことありませんが笑

それは勉強でしょうか、それとも・・

中学生の女の子に多いのですが・・

テスト前に今まで学習したことををきれいにノートにまとめる子がいます。

まとめる事はいい事なのですが・・

まとめることが目的になっている子が多いのです。

この子の目的はまとめたノートを覚えることなのに・・

まとめた事で勉強した気になってしまっているわけです。

目的がずれてしまっているのですが・・

本人からすると勉強した気になっています。

これは僕からすると「勉強」とは言わず「作業」と言います。

これは野球においても同じ事が言えると思います。

平日の素振り。

少年野球の子にとって毎日の素振りは

単調でつまらないものと思い定着しない一つです。

ただこれが習慣になると

少年野球の子でも、毎日、バットを振らなければ落ち着かなくなってきます。

素振りの目的は何でしょう?

バットスピードを速める・・

苦手なコースを意識して振るなどなどあると思いますが・・

回数をこなすことだけでやっていたら・・

これは、僕からしたら、「練習」ではなく「作業」です。

意識を持った素振りは「練習」で日々の蓄えで大きな力を発揮するでしょう。

素振り・・

意識を持って自分からするのは「素振り」

回数だけこなしたり人から言われてするのは「素振り」

上の漢字も下の漢字も書くと「素振り」ですが・・

上の漢字は「すぶり」と読み下の漢字は「そぶり」と読みます。

親御さんから言われて嫌々行う「素振り」ほど効果が薄く・・

それは「そぶり」になってしまいます。

毎日毎日「素振りをしなさい」と言うのも疲れてしまいますよね。

そんな時は「素振りしなくていい」と言ってみたり、何も言わないのも一つの方法かもしれません。

「何故そんなふうに言われたのか」をお子さんは考え出すはずです。

考えてこそ次の行動をどうするかを考えるでしょう。

強制だけではなく自主的にやることが目的です。

強制だけを繰り返すと子供の自主性が失われていきます。

考えさせてみることで何か変わるかもしれません。

強制だけを繰り返さない

土日の練習も一緒ですね・・

指導者や親御さんが「そぶり」を「すぶり」に変えてあげる手助けは出来るかもしれません。

バットをたくさん振るとその先に何があるのか。。

逆にバットを振らなければ何が待っているのか。。

毎日「素振りをしなさい」という言葉を言うのに疲れてしまったら

「素振りの必要性」を時間をとって話したり、何も言わないで様子を見ることも一つの方法です。

私のチームでも、平日に素振りをたくさんしてきて、土日に皮が剥けている子がたくさんいました。

きっと平日に目的を持って「すぶり」をしてきたのでしょう。

そんな彼らの手を見ると「私が勝ちたい」ではなく「子供に勝たせてあげたい」と強く強く思います。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。