チームが変わる時ってどんな時でしょうか?
皆さんはどう思われますか?
チームはその年によって変わります。
強い年代の時もあればなかなか勝てない年代の時もあります。
チームが伸びる時というのは強い弱いだけではないと思っています。
チームが変わる時って・・
指導者の考えと子供の考えが本当の意味で合致した時だと思います。
そう考えると・・
まず指導者がどういう野球をしたいのか・・
子供にどういう野球をしてほしいのか・・
というビジョンが必要です。
それは信念と呼ばれるものかも知れません。
方法論の違いはあれど・・
こういう野球を子供に伝えたいという気持ちは
指導者であれば皆さん持っているはずです。
私であれば
〇チームの大切さ
〇感謝の気持ち
〇自分で感じ考え行動できる選手
まだまだありますが・・
この3つは指導者になり始めてから今まで
特に強く思っていることです。
ですが指導者になりたてのころは
こういう考えを持っていても子供になかなか届きませんでした。
経験値も足りないこともあったでしょうし・・
その方法論もまだまだ未熟だったと思います。
それでも少しずつは浸透していくのですが・・
自分の中ではまだまだだと思っていました。
私が指導者になって5年目の頃。
この年代の選手が素晴らしいチームでした。
キャプテンを軸に副キャプテンも機能し全員が全員を認めているチーム。
道具の出し入れも僕の指示を待つことなく
全部自分たちから行動するチームでした。
それまでは子供に任せようと思っていても・・
結局自分が指示を出してしまうこともあったのですが・・
この年代は本当に自ら動いてくれるチームでした。
こういうチームを創りたいという考えと選手の考えが一致した時でした。
こういうチームを1年で終わらせてはいけないと強く感じたものです。
ですから、この学年の1つ下の年代に
『1年後にアイツらと同じことが出来るよう目で見てわからないことは聞くように』
と言いました。
何かあっても私からではなく・・
1学年上の先輩から言ってもらうようしました・
1年後…
1つ下の年代が最上級生になった時に・・
彼等は先輩に負けないぐらいのいいチームになっていました。
その中から自分達で色々なものを付け加えていきました。
こうなるとまた1つ下の年代が彼等を見て育っていきます。
気が付くと…
僕が選手に指示をだすことはほとんどなくなっていました。
選手同士である程度出来るようになっていたからです。
指示を待たなくても動くことが当たり前のチームになり…
落ち込んでいる仲間に声をかけることが当たり前のチームになりました。
チームが変わる時…
自分の理想に近いチームに出会った時に・・
その1年で終わらせないことです。
強い弱いはその年代であるかもしれませんが…
【チームの色】は変えないことが大切ではないでしょうか?
そして…
それは【伝統】と呼ばれていきます。
その伝統にまたいいものがどんどん肉付けされていく。
強い年代もあればなかなか勝てない年代もある。
でも・・
チームとしてずっと変わらないものもあるはずです。
それがその後の野球で活きてくるはずですから。
~年中夢球 photo buchiko~