私のチームの選手は公式戦で負けると人目を憚らずに泣きます。
泣けばいいと言う訳ではありませんが…
【泣く】という表現は【悔しさ】の表れです。
僕はこういう場面で『泣くのを我慢しなくていい』とよく言います。
【悔しさ】は彼等を強くするからです。
皆さんのお子さんが試合で悔しい負け方をしてしまいました。
サヨナラエラーだったのかもしれませんし・・
大事な所で三振をしてしまったのかもしれません。
ここでお子さんのタイプは4つに分かれます。
①悔しがる選手
②悔しいのではなく悲しくなってしまう選手
③悔しさや悲しみも感じていない選手
④悔しさを持っているのにごまかす選手
みなさんのお子さんはどのタイプでしょうか?
まずは悔しさを持てるお子さんにすべきです。
【悔しさ】は人を強くし人を変えますが・・
【悲しさ】では人は変えれません。
ですから【悔しさ】というエネルギーを持つことはいいことだと思って下さい。
さて・・
悔しさを持ったお子さんが家に帰ってきました。
みなさんはどうするでしょうか?
一番やってはいけない事は親が【悔しさを鎮火】させてしまうことです。
気を紛らわそうとして・・
大好きな料理を作ってあげる。
優しい言葉を投げかける。
出かける。
思わずこんな行動をしてみたことはありませんか?
お気持ちはわかりますが・・
せっかく持っている【悔しさ】をわざわざ鎮火させる事はないのです。
目的は何でしょうか?
悔しさを紛らわせることでしょうか?
違いますよね。
この悔しさを次にどう活かすかが大切な事です。
ですから・・
子供がかわいそうだと思って悔しさを紛らわす事をする必要はありません。
逆に今度そうなった時も【親が慰めてくれる】という甘えからわざとそのような行動をとるケースも出てきます。
ではその【悔しさ】を次に活かすためにはどうしたらいいのでしょうか?
③悔しさや悲しみも感じていない選手
④悔しさを持っているのにごまかす選手
の場合も同じですがきちんと【振り返る】ことです。
振り返るとは【今日の自分と向き合う】ということです。
この【向き合い方】を親としてどうしているでしょうか?
中学や高校球児になればもう自分一人で向き合わなければいけないと思いますが・・
小学生は必要に応じて親が一緒の方がいいはずです。
『今日のあのプレーはどう思った?』
『これからどうすればいいと思う?』
そのように親が子供に向き合わせる時に大切なことがあります。
それは・・【環境】です。
④のように悔しいのにそれをごまかしてテレビを見ている選手がいたとします。
そんな時に親がそれらの言葉を言っても子供は向き合うでしょうか?
『わかってるよ』
『あーうん』
そんな返事が返ってくるだけです。
ちゃんと子供が【向き合う環境】を作る事です。
そのためには・・
部屋を移動する・・
テレビは消す。
そういう【自分と向き合う環境】でしっかり自分と向き合うのです。
【悔しさ】を持っている選手に敢えて悔しさを鎮火させる必要もありません。
そして、悔しさを持っている選手も・・持っていない選手も・・ごまかしている選手にも・・
【向き合う】時間を作るからこそ次に活きていくのです。
大好きな料理を作ってあげたり優しい言葉を投げかけてあげるのは向き合った後です。
【悔しさ】は次に向かうための立派なアイテムです。
~年中夢球~