「目標がその日その日を支配する」
私はこの言葉が大好きです。
いざ子供たちに目標を決めてみよう!
と言うと、翌週の野球ノートには
【守備をがんばる】
【バッティングをがんばる】
こんな答えが多く返ってきます。
※余談ですが、目標を書いてきなさいと言ったら一人だけ「パティシエになりたい」と書いてきた子がいました(笑)
さて本題に戻りますが、目標を決める時に気を付けることとは何でしょうか?
まずは【目的】と【目標】をまずをしっかり明確に分けることが必要です。
目的は【的 まと】
遠い先にあるものです。
「優勝する!」
「関東大会に行く!」
これらが的となります。
チームの最終到達点のイメージです。
この一つの的に行くために各選手が何をすべきかが【導 しるべ=目標】になります。
ピッチャーの選手を例に「目標」までの作り方をお話ししていきたいと思います。
ピッチャーの子に目標を聞くと
ノートにこう書いてありました。
お分かりのようにこれでは具体性に欠けます。
「ピッチングの何をがんばるの?」
と聞くと球速を上げたいと返ってきました。
という目標に変わりました。
まだ具体性に欠けます。
私が子供達に必ず目標の中に入れてきなさいと言っているものがあります。
それは「数字」です。
数字を入れることによって目標は具体的になり、やる気も出てきます。
そしてこの数字は簡単に届くものでもいけませんし、あまりにも程遠いものでもいけません。
がんばってクリア出来そうな数字を設定してください。
少し目標っぽくなってきた気がしませんか?
ですが、これで終わりではありません。
残念ながら、ここで終わってしまっているチームさんが非常に多い気がします。
この「球速を5キロ上げる」というのは【到達目標】です。
ここからが本当の目標です
この目標をクリアするために何をしなければいけないのかという 【行動目標】が必要になってきます。
要は「すべき事」です。
そしてこの「行動目標」にも数字が必要です。
【毎日走る】ではなく・・
【毎日5キロ走る】
【ご飯をたくさん食べる】ではなく・・
【毎日2杯ご飯を食べる】
数字を入れることによってより具体的な目標になります。
練習メニューを何をしていいかわからないときは指導者の皆さんに聞いてみるといいかもしれません。
バッターの場合は【1試合にヒットを2本打つ】などの目標だと当然の事ながら出来たり出来なかったりするので
下記のようなスピード測定器でバットスピードを目標にすると良いと思います。
最後に・・
最後にこの「球速を5キロあげる」という「到達目標」を「いつまでに」するのかを決めます。
また数字です。
【3ヶ月以内に】【半年以内に】などと数字を入れることで、よりアグレッシブになり明確にがんばれるはずです。
まとめると・・
「到達目標」
球速を5キロ上げる
「行動目標」
○毎日5キロ走り込む
○毎日体幹のトレーニングを3セットする。
○毎日シャドーピッチングを2セットする。
「リミット」
3ヶ月以内
到達目標や行動目標を子供がわからないときは大人がアドバイスをすることも必要ですが・・
そこもまずは子どもに考えさせてほしい所です。
何かの参考になっていただければ幸いです。
~年中夢球~