緊迫した場面・・
ピッチャーが力みなかなかストライクが入りません。
『力を抜いて投げるんだぞ!』
監督・コーチの声も最初は優しかったのに・・
ストライクが入らなくなってくると・・
『力を抜いて投げろって言ってるだろ!』
『リラックスして投げるんだよ!』
その声はどんどん大きくなり・・
少し怒り気味の声に・・
それを聞いたピッチャーの子はどうしていいかわからず・・
更にフォアボールを連発してしまう。
少年野球ではこんな光景をよく目にします。
私は指導者が試合で子供に出来ることは2つあると思っています。
一つは「指示」
そして、二つ目は「助勢」
指示に関しては指導者のみなさんも試合中に行っていることでしょう。
私が今日お話したい事は二つ目の「助勢」についてです。
『助勢』
あまり耳にした事のない言葉かもしれません。
『肉体的・精神的に助けを出し勢いを増すこと』 .
という意味です。
話を元に戻しましょう。
監督やコーチに
『力を抜いて投げろ』
『リラックスして投げろ』
そう言われて子供が出来ることは何でしょうか?
間を置く・・
深呼吸をする・・
どれも有効的な事です。
そして、これは彼らの
『精神的な助勢』
に繋がります。
では『肉体的助勢』はどうでしょうか?
私は試合中に技術的なことはあれこれ言わないほうですが
『力が入っている場所』
もあるわけです。
上の写真は上げた足のつま先が上を向いています。
下の写真は上げた足のつま先が下を向いています。
皆さんもやっていただくと分りますが・・
上の写真の方が力が入ってしまいます。
この状態で投げ続けていては
『力を抜け』
とだけ言われも一向に解決できません。
普段の練習中はつま先が上を向いていないのに
試合になると力が入ってつま先が上を向く子がいます。
『つま先!』
試合中にそう言うだけで
『あっ・・』
と気付き力を抜くことが出来る子もいます。
少年野球は試合中の指導者の声一つで試合が動きます。
『何が何でも出ろ!』
『ストライクを入れろ!』
『力を抜け!』
抽象的な言葉では子供はどうしていいかわかりません。
試合中は…
『具体的な行動が出来る具体的な言葉』
が指導者に求められているのではないでしょうか?
~年中夢球 photobuchiko~