


少年野球 指導の引き出しが増えるコーチと増えないコーチの大きな違い

少年野球 お子さんの素振りが続かない理由

私は平日も子供に携わる仕事をさせていただいています。
そして土日は野球で子供に携わらせていただいています。
ほぼ365日子供と接していますが…
中にはいろいろなお子さんがいらっしゃいます。
昔・・低学年にかなりの『強敵』の子がいました。
ともかく言うことを聞かない・・笑
練習時間が始まっても遊びたがる。
ノックの順番は守らない。
親御さんも監督・コーチもかなり手を焼いていました。
親御さんとコーチが私の所に相談に来ました。
『言ったことをやってくれない』
『言うことを聞いてくれない』
親御さんは本当に困っているようで時々涙ぐみながら話してくれました。
『言うことを聞かせようとするから聞かないのかもしれませんね』
そう私は親御さんに話しました。
言うことを聞かせようと思えば思うほど人間って反発したくなりませんか?
「いつも綺麗にお使い頂きありがとうございます」
という張り紙がトイレに良く貼ってあります。
僕はこれを見ると
『あっ綺麗に使わなければ』
と思うわけです。
これが・・
「汚すなよ! 綺麗に使えよ!」
って書いてあったらどうでしょう?
トイレを汚すようなことはしませんが(笑)・・
ちょっとイラッときませんか?(^_^;)
僕はこの親御さんに話したのは
『言うことを聞かせよう聞かせようとばかりを考え伝えようとしなかったのではありませんか?』
とお話しさせていただきました。
親御さんは
『この子は本当に【わがまま】で・・』
そう話しました。
でも
【わがまま】ということは
【我がまま】なんですよね。
言ってみればこの子の【ありのまま】なんです。
まずは、それを受け止め、その後に
『言うことを聞かせること』
に一生懸命にならずに
『伝えよう』と考えをシフトチェンジすることが大切です。
そして『伝わった』かがどうかが一番大事なことになります。
この子は高学年になったときは低学年の時が嘘だったかのようにチームのことを考えてくれる選手になってくれました。
このチームのことを考えてくれるようになった時も『我がまま』なんですよね。
預かるお子さんには色々なお子さんがいます。
我々大人は子供に・・
『言うことを聞かせよう』
と思いがちになります。
そうなると感情的になり子供は余計に反発してくることがあります。
子供の『我がまま』を受け止め、時間をかけて伝えていくことです。
そして、いつかこの子のように『伝わる』日がやってきます。
その伝える力の根っこにあるのは『愛情』であるのは言うまでもありません。
~年中夢球~