少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 プラス思考を間違えるな

ミスをした後に・・

『笑って!笑って!』

『今のことは忘れて!』

そんな言葉をかけることがあると思います。

間違ったプラス思考

プラス思考・・

というやつですね。

私は公式戦のミスはゴミだと思って捨てていいと選手に言っています。

試合中のミスを引きずってしまえば次のプレーに影響が出てしまうからです。

そして試合中のゴミ(ミス)は仲間の誰かが必ず拾ってくれるはずです。

プラス思考・ポジティブ・・

そういう言葉や思考が大切な時ももちろんあるのです。

ですが・・

何でもかんでもプラス思考ではいけない場面もあると思うのです。

私は講演会でもよくお話しさせていただくのですが・・

子供たちが

『変わった試合』

があると思っているんですね。

それは

『優勝した試合』

『全国大会に出場した試合』

などの成功体験の試合を挙げる子もいます。

しかし成功体験以上に

『挫折』

は子供を変えてくれる試合になります。

その挫折した試合・・

いや挫折すべく試合をプラス思考で考えてしまっていたとしたらどうでしょう。

多くの選手は責任を感じ・・

その悔しさをバネにしていくでしょう。

『過去は変えられない』

がその試合をバネに必死に練習をすることによって

『あの試合があったから今の俺があるのだ』と

『過去の思いは変えられる』

ことが出来ます。

プラス思考と挫折を使い分ける

ですが・・

『挫折』するべく試合を子供自身が間違ったプラス思考に変えてしまっているケースがあるのではないでしょうか?

何でもかんでも

『プラス思考』

という考えは現実から目を避けている危険性もあるわけです。

そして、大人もその挫折すべく試合を『プラス思考』に考えてしまったり、さわらぬなんとかではありませんが、何も言わずにスルーしている場面があるのではないでしょうか?

高校生ぐらいになればその『挫折』を挫折として自分で受け止めて今後の力に変えていくことも出来るでしょう。

ですが、小学生はその『挫折』と向き合うことが出来るでしょうか?

向き合えない結果、間違ったプラス思考でその挫折すべく試合をなかったことにしているかもしれません。

そして、我々大人も挫折させたくない思いから、間違えたプラス思考で子供に試練を与えていないのかもしれません。

野球選手に『プラス思考』は必要なことです。

ですが使い方を間違えると

『現実から目を背けること』

にもなります。

周りの大人がしっかりとその判断を間違えないようにしてあげたいですね。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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