「ヘルプ」
子供にはできないことを代わりにやってあげることです。
子供が生まれたての時は、おむつを替えたりミルクを飲ませたりします。
生まれたての子供ができないことが多いために親が子供の代わりに
『やってあげる』ことが『ヘルプ』です。
「サポート」
子どもができることを見守り、必要な時に手助けすることです。
親が
「やってあげる」
のではなく、子どもがやるべきことは、子どもがやるように仕向けることが「サポート」です。
学年や子供の成長期に合わせて『ヘルプ』から『サポート』に親や指導者がスイッチしなくてはいけません。
ですが・・
少年野球の現場にいると子供がトライする前に大人が手を出してしまう『ヘルプ』の場面が多いことに気づかされます。
お子さんの成長を親御さんがしっかり把握することで「ヘルプ」と「サポート」を使い分けられるのではないでしょうか?
その把握をするためにもまずは
「子供にやらせてみる」
ことが大切なはずです。
土日の野球の練習の朝…
皆さんはお子さんを起こすでしょうか?
「ヘルプ」
の場合は、親が子どもを起こします。
親からしてみると遅刻したら大変・・
そんな思いが働いてしまうかもしれませんが一度子供に目覚ましのセットからさせてみてはいかがでしょうか?
最初は自力で起きられないかもしれません。
ですが親が
『やってあげる』
前に
まずは子供に
『やらせてみる』
ことが大切です。
スパイクの紐を自分で結ぼうとしている低学年の選手がいます。
でもなかなかうまく結べません。
それを見かねて近くにいた大人が
「しょうがないなあ」
と手取り足取り履かせてあげたとします。
これは「ヘルプ」ですよね。
なぜなら、子ども自身は何もやっていないからです。
これをずっと大人が『ヘルプ』してしまえばこの子はどんどん自分で紐を結ぶことができる時間が遅れていきます。
「まずは両方の紐を引っ張ってごらん。それから一回結んで・・」
そうやって声をかけたり、やり方を指導することが「サポート」です。
小学生の野球の現場にいると
『子供だから』
『低学年だから』
と子供に『やらせてみる』前に大人が『やってあげる』ことが多いことを実感します。
なんでもかんでも口を出し手を貸してあげることが『子供のため』になっているとは思えません。
子供が自らやってみようとか経験しようとしているチャンスを大人が潰しているかもしれません。
子供の成長を見て
「これはヘルプかサポートか」
ということを親が意識することによって子供の自立が早まるはずです。
ヘルプとサポート以外に
『アシスト』という選択肢もあります。
「大人がやってあげる」
前に
「子供にやらせてみる」
その「やらせてみる」は「やらせて見る」のではないでしょうか?
子供がトライすることを親御さんが「見る」ことが「身守る」ことに繋がるはずです。
~年中夢球~