なかなか試合に出られない我が子がホームランを打ちました。
①「あぁ、我が子がやっとホームランを打ったわ!幸せな気分!この喜びをみんなに教えてあげたい」
②『うちの子がホームラン打ったのよ!』と近所のお母さんに自ら話し出す。
③『うちの子もホームラン打ったのだからあなたの子供もホームランを打てるわよ』と他の親に自ら話し出す。
④監督・コーチに『うちの子はホームランを打ったのだから打順を上げてくれという。
①~④の中で、どこからがモンスターペアレントなのでしょうか。
①②のように
「うちの子、1番よ! 私って幸せなのよ!」
と思う分には誰にも迷惑をかけてはいないと思うのです。
しかし③④のような場合は
『モンスターペアレント』
になるのではないでしょうか。
『親ばか』という言葉がありますが
多少の『親ばか』はみなさんあると思うんですよね・・
誰だって我が子はかわいいですから。
それが他人からも微笑ましく見てもらえる程度になら、心の声を表面に出すのもありだと思うんですね。
ですが・・
③や④のような場合は
『他人に迷惑をかけている』
ケースはどうでしょうか?
④は以ての外ですが・・
③も言われた親の気持ちを考えていないと思えます。
親切心で言ったかもしれませんが相手がどう思うかを考えて話すことが『想い遣り』です。
相手のことを考えないで発言することは『想い遣り』ではなく『重い槍』となって相手の言葉に突き刺さります。
つまり
「他人を巻き込む」
「他人に迷惑をかける」
ことがモンスターペアレントと言えるのではないでしょうか?
「子供が心配だから」
「子供が可哀想だから」
「こうなって欲しいから」
そういう思いが強くなりすぎると…
可愛いだけではなく過度の心配や期待をするようになり『親ばか』を通り越し他人を巻き込んだり他人に迷惑をかけると『モンスターペアレント』が誕生してしまいます。
ではモンスターペアレントの子供はどうなってしまうのでしょうか?
我が子の守りかたを間違えると
『過保護』
『過干渉』
になりがちになってしまいます。
過干渉の記事はこちらから↓
否定と強制の言葉ばかりを並べて子供の持つ個性や意見を抑え込んでしまえば
子供は自立が遅くなるだけでなく『自分』を見失います。
親としてまずすべき事は周りのせいにする前に
自分の子をしっかり見つめることです。
まずそこを考えてから周りを見るべきです。
この順番を間違え、我が子をしっかり見る前に
『監督のせい』
『チームのせい』
とするのは順番が違います。
自分の子供が活躍した時は
『周りの人のお陰だね』
と感謝の意味を教え
自分の子供に何かあった時は
人のせいにする前に
まずは自分の子にも非がないかを確認しなければいけません。
スピードスケートの小平選手が金メダルを獲得したインタビューがとても印象的でした。
『金メダルは自分が戦ってきた証。周りの人が支えてくれた証』
周りの人に迷惑をかけるのではなく…
周りの人に感謝を持つ気持ちがあれば…
モンスターペアレントにはなりません。
『親ばか』が
『ばか親』になり…
モンスターペアレントにならないように…
日々、周りの人に感謝しながら生きていきたいですね。
そして、そういう親の姿を誰よりも見ているのは我が子ですから。
~年中夢球~