「野球を辞めたい」
「野球に行きたくない」
小学生の子供達は様々な思いを抱えています。
親として…
指導者として…
こういう場面に直面することも多いのではないでしょうか。
指導者の皆さんからすると
「子供のためを思って言っている」
親御さんも同じく
「子供のためを思って言っている」
そう思っているはずなのに
子供が「野球」に対して背を向ける時があります。
自分は子供のために…
と思っているのに子供に届かないことがあります。
俺は…
私は…
こんなにも子供のためを思っているのに…
なんでわかってくれないんだ。
そんなことがあるかもしれません。
「野球に行きたくない」
と子供が言う。
「みんなそういう時があるから」
と返す。
「野球を辞めたい」
と子供が言う。
「辞めることは許さない」
と返す。
子供の感情の前に・・
大人の感情が先に出てしまっているのかもしれません。
「寄り添う」
という言葉があります。
子供が何を悩み何を考えているかを共有することが必要な時があります。
子供はただただ聴いてほしいだけなのかもしれません。
「寄り添う」=「共有感」
だと思うのです。
子供の気持ちをまずは聴き一緒に考えることが必要です。
「野球を辞めたい」
「野球を行きたくない」
子供がそう言った時に・・
我々大人は言葉を返すことを先に考えてしまいがちです。
野球を辞めてほしくない・・
野球に行かさなければ・・
その考えが先に立ちなんとか説得しようと話をしだします。
前提が『説得』になってはいないでしょうか?
もっとひどい状態になると子供の話を遮ろうとする場合もあります。
まずは
『聴いてあげること」です。
「聞く」ではなく「聴く」
「聴く」という漢字には『耳』のほかに『目』と『心』という漢字が入っています。
耳だけでなく目と心でお子さんの話を聴いてあげてください。
子供の言葉を聴いて…
話をするのはその後です。
子供さんの話を聴いて
話をしようとする時・・
気を付けてほしいことが一つあります。
それは・・
「誘導尋問」をしないようにしてください。
「本当は野球を続けたいんだよね?」
「野球好きなんだよね?」
「本当は辞めたくないよね?」
野球を辞めてほしくないからといって
このような誘導尋問をしてもお子さんの本心は表に出てきません。
無理矢理
「うん」
と言わせても根本的な解決にはなりません。
お子さんの口からお子さんの思いを話せるようにしてあげてください。
我々大人に自分の感情や思いがあるように
子供にも自分の感情や思いがあります。
まずは子供の感情や思いをたくさん聴いてあげてください。
お子さんの気持ちに寄り添った後に出る言葉だからこそ…
子供に説得力がある言葉になるのかもしれません。
長く野球を続けていくと・・
色々なことがあります。
その壁を乗り越えると
その壁は親子を守る『砦』に変わります。
~年中夢球~
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