「うちの子を試合に出してください」
「うちの子をスタメンで出してください」
なぜスタメンではないのか?
こういう言葉を指導者にされる親御さんがいらっしゃると聞きます。
親から指導者へ言ってはいけないレッドゾーンがこの言葉だと思っています。
言いたくなるお気持ちもわからなくはありません。
ですが、公式戦のスタメンに名前がないということは何かが足りないからスタメンになっていないわけです。
それは技術かもしれませんし、それ以外の理由があるのかもしれません。
「うちの子のほうが野球は上手いのに試合に出られません」
こんな相談をいただきます。
「野球が上手い」と判断されたのは、親御さんだけかもしれません。
もしくは「野球は確かに上手い」ですが、練習態度に問題があったのかもしれません。
前日の練習でチームの和を乱すような何かがあったのかもしれません。
あるいは戦略的なものでスタメンではないのかもしれません。
スタメンを決めるのは監督、コーチです。
毎週毎週見てきたスタッフだからスタメンを決められる権利があります。
逆に我々指導者からするとそこに「私的」なものが入ってはいけません。
「自分の子供だから」
「親と仲がいいから」
そんな理由でスタメンを決めることはあってはならないことです。
「スタメンで試合に出してください」
私も過去にお母様が一度だけ言われたことがあります。
1学年下の彼は技術的なものも、練習態度も公式戦に出場するにはまだ時間がかかりそうな選手でした。
「お母さん、今の状態で彼を公式戦に出したとします。彼が何かのミスをしてしまった場合、周りの子が納得できるかどうか私は疑問です。そして、そんな周りの目をあの子は耐えきれるのかも疑問です。」
「試合に出る」ということは色々な覚悟を持たなければなりません。
技術はもちろんですが、私はそれ以上に練習態度を大切にしています。
練習態度がいい加減な子が公式戦でやってしまったら、周りの人間は納得できないのです。
それが最後の試合だったら「終われない」のです。
親御さんからすればスタメンとして試合に出ている我が子を見たいお気持ちわかります。
ですが、それは「スタメンで試合に出してほしい」と周りを動かすのではなく、自分が勝ち取るものです。
勝ち取ったということは努力した証拠です。
だからこそ周りも認めるのです。
だからエラーをしても納得できるのです。
だからこそ試合に出られたときに心の底から嬉しいのです。
「試合に出る」という表面的なものだけを見てはいけません。
試合に出ている子は「覚悟]を持って試合に出ています。
ある意味、試合に出ている親御さんも「覚悟」が必要です。
そして、我々指導者は「私的」な選手起用だけは絶対にあってはいけません。
~年中夢球~
この考えにはとても共感出来ます。
団員、父兄みんなが、この覚悟があれば良いチームになると思います。
コメントありがとうございます。「覚悟」が強ければ強いほどチームは一つになっていくと思います。
チーム事情なのか、1人の親スタッフ権力を握りヘッドコーチに立ち監督の采配を無視するという状況です。もちろん、自分の子にはエラーしても怒らず自分が思うままのポジション。そのスタッフに媚びる母の子は、実力もないのにスタメン→お陰で試合では負けるという始末です。そのひいきされた子と被ってしまった子は、ランナーコーチャーをしていていきなり代打→結果が出なければボロクソに言われると。自分は上の子も同じチームで卒部させており、チームを悪く言いたくはありませんが何とかならないかと思っています。(ちなみに息子はスタメンなので自分の子を出して欲しいという問題ではありません。)