少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球~子供が野球を辞めたいと言った時に言ってはいけない言葉~

お子さんは野球を続けている以上、何かの悩みを抱えます。

野球の悩みを親に言わない理由

では、どういった悩みを抱えているのでしょうか・・

『チームメイトと上手くいっていない』

『指導者と上手くいっていない』

『野球を辞めたい』

 大人にとってそんなことだったの?ということでも子供にとっては大きな悩みになっています。

しかし、その悩みを親御さんに言えないで心の中にしまっているお子さんが多くいます。

何故、親御さんに言わないのでしょうか・・・

その理由は何でしょう。

●怒られるかもしれない

●僕のことで親に心配させたくないから

●親に言っても無駄だと思うから

こんな所でしょうか。

中学生以上になると自己解決ができたり、仲間の力で解決することも出てきますが、小学生のうちは中々難しいことです。

野球を辞めたいと言ってきたら・・

ある日・・
お子さんが『野球を辞めたい』と言ってきました。

さて、あなたなら何と言ってあげるでしょうか?

『何のために今までがんばってきたの!』

『野球を辞めるなんて承知しないぞ!』

『皆、一度はそう思うんだよ!がんばりなさい!』

これらの言葉を子供に投げかけても何の解決にもなりません。

何故ならこれらの言葉は全て親の思いをぶつけているだけだからです。

お子さんからすると、やっと言えた一言だったはずです。
お子さんの中では納得できずに、何の解決もしないまま、また週末に憂鬱な顔で野球に行くことになります。

解決どころか、お子さんは、『言わなければよかった』『無駄だった』という感情が芽生え、余計に親御さんに口を閉ざすケースも出てきます。

『聴』いてあげてください

では、どうしたらいいのでしょう。

いきなり解決策を言おうとしたり、自分の感情を先に出して、 子供の話を遮ってしてはいけません。

まずは、今までお子さんが心にずっとしまっていたものを時間をかけて聴いてあげてください。

親御さんが言いたいこともたくさんあるでしょう。

ですが、まずは、聴いてあげてください。

それだけでお子さんの心は少しでも晴れると思います。

 

解決策はその後です。

頭ごなしに大声で『何を言ってるんだ!野球を辞めることなんて認めない!』と言えば、お子さんは、とりあえずは行くかもしれません。

ですが、お子さんの中では何にも解決出来ていません。

そして、しばらくすれば、又、同じことが起こるでしょう。

お子さんの口から最後まで話を聴いてあげてください。

お子さんの話を『耳と心と目で』聴いてあげてください。

『聴く』という漢字には、耳だけでなく目と心という漢字から成り立っています。

お子さんが話してくれた時に…

お子さんが心を開いて話してくれました。

時には泣いてしまうかもしれませんし、愚痴を言ってしまうかもしれません。

その時に…

お子さんが泣いてしまった・・
その時に
『そんなことくらいで泣くな』と言っていませんか?

お子さんが愚痴を言ってしまった・・
その時に『弱音を吐くな』と言っていませんか?

お子さんが悩みを打ち明けた・・
その時に『考えすぎだ』と言っていませんか?

毎回毎回、愚痴を言ったり、泣いたりするのもどうかと思いますが、こういう時は想いを、しっかり受け止めなければなりませんね。

お子さんは、どんどん自分の心のコップに水を溜めていきます。

知らず知らずに溜まった水は、気が付くと親御さんでもどうしていいかわからないくらい溢れ出てしまいます。

お子さんが勇気を振り絞って言ったサインに気付いてあげてください。

そして、耳だけでなく目と心で『聴』いてあげてください。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。
コメント (4)
  1. はるひ より:

    はじめまして、いきなりのコメント失礼いたします。
    高校2年生の野球部の息子を持つ母です。息子の事で悩み、経験者の方たちの意見を見ようとネット検索中に年中夢球さんのページにたどり着き、コメントさせてていただいた次第です。
    息子は小学校低学年のころから野球を始め、小学生代表から中学、育成会でもずっとレギュラーで頑張ってきた息子ですが、高校野球に入り、最初の内は先輩達の試合でもちょくちょく出させていただいてたのですが、息子達の時代が来、いつの日か、だんだんと試合に出る数が少なくなり、今では息子のやりたいポジションはほぼ固定で他の子が出されるようになり、今では代走で出れる出れないかの状況で・・初めての挫折で本人も野球に対してやる気もなくなってきており、やっと本番のこの時期に辞めたいと言われ、私としては、今辞めてしまうと本人が今まで頑張ってきたことがすべて中途半端で終わっていしまい、将来きっと後悔もするだろうし、社会人になり、同じような状況に合ったときににまた逃げ出してしまうんじゃないかとか、レギュラーは取れず仲間のサポートとしてでも、最後まで頑張っていたら必ず、得るものがあると信じています。その思いも伝えながら辞める事に反対をして、どうにか息子も言葉には出しませんが嫌々野球に行ってはいますが、まだやり続ける意味を見いだせてはいないと思います。
    それでも、又いつ辞めたいと言われたときに、何と言えばいいのか分からなく。。
    やる気を又起こさせるために何かいいアドバイスがありましたらよろしくお願いします。
    長々と申し訳ございまん。

    1. 管理人 より:

      こんにちは。
      高校2年生のこの時期・・お気持ち痛いほどわかります。
      この冬、多分、人生で一番頑張る「冬」がやってきます。
      目標を見失ってもこのがんばることで何かが見えてくるかもしれません。
      自分への挑戦。
      がんばる仲間の顔。
      野球はみんながいるから出来るんです。
      たとえ最後の夏に名前がなくても、だから、自分への思いを託せるんです。

      10年後・・メンバーにはいっていたかどうかはさほど大きな意味ではなくなっています。
      野球を最後までやり遂げたかどうかが大切なことです。

      お子さんは苦しんでいると思います。
      あまり声をかけず見守ってあげてください。
      野球が好き・・その気持ちを信じましょう。

  2. はるひ より:

    お返事ありがとうございます。
    秋大会の背番号が9/8今日配られるそうで、息子が父親に今大会背番号がもらえなければ、野球は辞めると言っていたそうです。
    辞めてほしくない私としては、息子を信じて祈るしかないかと・・

    1. 管理人 より:

      背番号がもらえない時に何を考え行動するかが将来の自分にも影響を与えます。
      背番号をもらえない=野球を辞めるということは違うということをわかってほしいですね。

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