少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

中学野球 寮に行く息子が刺繍に刻んだ文字の意味

沙弥さんと隼大君。

素敵な母と子のお話です。

野球の道へ

二人の親子は家庭の事情により

隼大君が1歳半の頃から2人で二人三脚で頑張ってきました。

沙弥さんは隼大君を守っていくと決めてから・・

毎日が必死でした。

本当に手がかからず・・

わがままも言わず我慢をさせたことも多かったと思います

小学2年生の時に

「仲良い友達が野球をしてるからやりたい」と話していましたが・・

余裕がなくて、その話は避けていたそうです。

でも・・

小学4年の終わりになるまで、それは続いていきます。

普段・・

強く物事を言わない隼大君がここまで言うのだからと・・

沙弥さんは覚悟を決め・・

全く知らない野球の世界へ飛び込みんでいきます。

そして・・

隼大君が成長していくにつれ・・

『私が隼大を守ってあげなきゃ!』と想っていたけど・・

いつの間にか逆に隼大君がお母様である沙弥さん少しずつ強くさせてくれたことに気が付いたそうです。

『私の全てを支える原動力になってました』

そう沙弥さんは話してくれました。 

刺繍に刻んだ文字

隼大君は今・・

中学3年生になりました。

春からは沙弥さんの元を離れ県外の高校で野球をすることが決まっています。

寮の話になれば寂しさが込み上げてすぐ涙してしまうという沙弥さん。

『もぅ泣かんといてや。』と隼大君に言われるそうです。

もう泣かない約束をしたのに・・

寂しくてどうしても泣いてしまい困らせてしまっていたと沙弥さんは言います。

高校で使うグローブを購入し・・

文字を刺繍しようと考えていた隼大君。

その文字がなかなか決まらなかったそうです。

そして出来上がったグローブ。

そこには【家族】という二文字が刻まれていました。

遠く離れた場所にいても・・

お母様の沙弥さんを近くで感じていたい。

遠く離れた場所でも・・

沙弥さんに応援してもらいたい。

そんな想いが隼大君にはあったのではないでしょうか。

距離は遠くなっても・・

心は近いままのはずです。

それでも沙弥さんは・・

きっと寂しくなってしまうでしょう。

そんな時は・・

青空を見てください。

信号のススメは青色。

同じように青空を見て・・

その空が隼大君に繋がっていること・・

隼大君の夢にも繋がっていること・・

を心に想って・・

前に進んでください。

空と心は繋がっていますから。

~年中夢球~






この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。