少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

中学野球 いいお母さんじゃなくてごめんね

中学3年生で引退をした選手が・・

卒部式でお母様に書いた手紙です。

いいお母さんじゃなくて・・

いいお母さんじゃなくてごめんね…

お母さんはいつも僕にこう言っていました。

僕にはお父さんがいません。

だから・・

お母さんは土曜も日曜も仕事をしていて・・

ほとんど野球にも来れません。

野球見に行けなくてごめんね…

いいお母さんじゃなくてごめんね。

他のお母さんはチームのお手伝いしているのにごめんね…

いいお母さんじゃなくてごめんね。

お母さんは毎週こう僕に言いました。

 

お母さんは・・

僕はお母さんの

『いいお母さんじゃなくてごめんね』

という言葉を聞くことが…

毎回嫌でした。

それは…

僕にとってお母さんは

【最高のお母さんだから】です。

僕のために…

毎日仕事をしてくれて…

疲れているのに…

毎日お弁当を作ってくれて…

グローブも買ってくれて…

ありがとう。

野球を見に来れなくても

お母さんのお弁当で元気が出ました。

野球を見に来れなくても

お母さんが買ってくれたグローブでたくさん捕れました。

お母さん…

僕は高校野球もやりたいです。

あと3年間だけ野球をやらせてください。

それから…

【いいお母さんじゃなくて…】

はもう言わないでください。

僕にとっては最高のお母さんです。

野球を見に行けなくても・・

野球をしている我が子・・

親として何が出来るんだろう。

親として何をサポートしてあげられるんだろう。

そんな風に思っていらっしゃる親御さんも多いと思います。

いい親・・

いい親子関係・・

『いい』というのは・・

きっと一人一人の価値観によって違うのだと思います。

野球に来れなくても・・

子供はちゃんと親の姿を見ています。

土日仕事でなかなか野球に行けない親御さん・・

その想いは子供さんに届いているはずです。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。