「お前達、負けて悔しくないのか!」
スクールウォーズというドラマの有名なセリフです。
強豪相手に大敗を喫し・・
ニヤニヤ笑っている選手に山下真司さん演じる滝澤先生の言葉です。
年齢がばれますが(笑)
さて・・
皆さんのチームのお子さんはどれくらい悔しがるでしょうか?
公式戦で負けた後…
うちの選手はよく泣きます。
「悔しい」
その感情が次を生み出すのです。
悔しさの前提にあるものは何でしょうか。
それは「勝つ」という気持ちがあって初めて生まれてくる感情です。
当たり前だとお思いになるかもしれませんが・・
どんなに強い相手と戦うときでも「勝つ」という前提がなければ
悔しさは出てきません。
その想いが強ければ強いほど悔しさも強くなっていきます。
強豪相手に戦う時に
『勝てるかなあ』
『負けるだろうなあ』
と思っていたのでは『勝つ』という前提がもう子供たちにはないのです。
試合終了後・・・
負けて悔しがることもなく、ニヤニヤしている選手に
「お前達、悔しくないのか!もっと悔しがれ!」
こんな場面を見かけます。
と監督やコーチが言っても「悔しい」という気持ちは試合後に作られるものではありません。
こちらが悔しさを出せと言っても子供たちにその気がないわけです。
では・・
何故そのような状態になってしまったのでしょう。
試合前にどれだけ本気で「勝とう」と選手は思っていたのでしょう。
もっと言えば練習の時にどれだけ本気で「勝とう」という練習をしてきたのでしょう。
指導者としてどれだけ本気で「勝たせてあげたい」と思って接してきたでしょう。
ですから「悔しさ」という感情は日々の練習から積み上げられて作られていくものなのです。
強豪相手に大敗したという客観的部分だけを見て
『おまえたち悔しくないのか』
と言う前に・・
指導者の皆さんも子供たちも本当に勝つための練習をしていたのでしょうか?
ひょっとすると指導者の皆さんが本気でそう思っていても・・
子供たちには伝わらなかったのかもしれません。
「負けて得るものがある」と言います。
「負けて得るものなど何もない」という人もいますが・・
野球をしていれば必ず負ける時があります。
負けてしまった悔しさを次に活かさなければただの「負け」です。
あの「負け」があったからと言えるような練習を明日からしていかなければなりません。
「悔しい」
心が毎に…と書きます。
本来、悔しさという感情は、時が経つと薄らいでいきます。
その悔しいという心が日毎日毎に強くなっていく。
その『悔しさ』は自分を強くします。
当たり前のことと思うかも知れませんが
『悔しい』という気持ちは
『勝ちたい』『負けたくない』という強い強い気持ちが前提にあって始めて起こる感情です。
~年中夢球~