少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

高校野球 一足先に引退しますと仲間に言った時

神奈川の独自大会も東海大相模の優勝で幕を閉じ

全国の独自大会も無事に終わりました。

野球の強さと弱さを感じた夏

決勝が行われなかったり…

親御さんが観戦出来なかったり…

思うような大会ではなかったかもしれません。

ですが…

たくさんの方の協力と行動でここまで来れました。

5月20日…

甲子園大会中止のニュース。

全国の高校3年生とその親御さんは

絶望の淵に立たされました。

独自大会も…

福岡のように…

一度、中止になった県。

神奈川のように…

なかなか発表されなかった県。

トーナメントではなく…

一回だけの試合を発表された県。

そして…

それらが色々な方々の行動により

くつがえることも多くありました。

誰もが今まで経験したことないこの事態。

ある方がこう僕に話してくれました。

『今回のことで野球の強さと弱さを両方感じました』

この言葉…

痛いほどわかります。

あるお母様からのメッセージです。

本間さん…

高校3年生のために色々行動してくださり本当にありがとうございました。

私の息子も高校3年生の高校球児です。

去年の夏…

先輩方の最後を見て…

来年は息子達もこの舞台に…

そう思っていた夏。

当たり前に来ていた夏。

独自大会が決まった後…

息子はずっと悩んでいました。

最後まで野球を続けるか…

受験勉強に早めに切り替えるか…。

息子は…

受験勉強を選択しました。

一緒に戦ってきた高校3年生は10人。

受験勉強を選択したのは息子だけでした。

みんなに…

そのことを伝えなければいけない朝。

息子は浮かない顔でした。

仲間を裏切るような気持ちがあったのかもしれません。

息子が

『一足先に引退して受験勉強をします』

そう仲間に伝えると・・

『お前は勉強がんばれ。俺達はもうちょっとだけ野球やるわ』

『引退は一緒だろ。夏の最後の試合がみんなの引退の日だ』

みんなが・・

笑顔でそう言ってくれたそうです。

素晴らしい仲間と高校野球が出来たこと。

息子にとって・・

私にとって財産となりました。

いつもとは違う夏だったけれど・・

5月20日・・

あの発表から3か月。

独自大会を信じて練習を続けた高校3年生。

受験勉強に舵を取った高校3年生。

今思う事は・・

高校3年生は・・

コロナ世代でも・・

かわいそうな世代でもなかった。

誰よりも応援された世代であり・・

最後までがんばった世代でした。

いつもとは違う夏だったけれど・・

忘れられない夏になりました。

~年中夢球 photoさあや~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。