知り合いのお母さまからいただいたメッセージです。
母と子・・
素敵な高校野球の終わり方です。
私の子供は体が小さく・・
食事の線も細い子でした。
中学・そして高校となると食べることもトレーニングとなり・・
あの子にとっては辛いものだったと思います。
私自身も食事のことを必死に勉強しました。
たくさんの本を読み・・
色々なセミナーにも参加しました。
高校になると親のできることは本当に限られていて・・
食事と怪我のことだけはサポートしてあげたい・・
そう思っていました。
中学ではレギュラーでしたが・・
高校野球ではベンチを温めることが多くなりました。
ほとんどの試合をB戦で過ごし・・
A戦に呼ばれたのは本当に数えるぐらいだったと思います。
体が大きい小さいだけで野球をするわけではないとも思っていますが・・
もう少し体が大きくなれば・・
もっと打球が伸びるんだろうなあ・・
もっと速いボールが投げられるんだろうなあ・・
そんな風に思っていたのも事実です。
母親の私はそんなことばかり考えていましたが・・
『スタメンになれないのは体のせいじゃなくて俺の努力不足だよ』
息子はそう言っていました。
でも・・
家に帰ってきてもたくさん努力していたことを私は知っています。
最後の夏の大会前・・
息子はB戦でも結果を出し始めA戦に呼ばれることも多くなってきました。
ひょっとして・・
メンバーに入れるかも・・
そんな思いもありましたが・・
『母ちゃん、メンバー入れんかったわ』
息子からそう連絡が来ました。
引退試合の日・・
息子は仲間とのプレーを本当に楽しんでいました。
グラウンドで見る息子の試合はこれが最後なんだな・・
そう思うと少年野球の時からの色々な出来事を思い出しました。
試合が終わり・・
選手一人一人が親への感謝の言葉を言っていきます。
息子は私にこう言ってくれました。
『お母さん。メンバーには入れなくてすみませんでした。一生懸命、食事の勉強をしてくれて、毎日、ごはんやお弁当を作ってくれて本当にありがとうございました。体は大きくならなかったけど・・お母さんのご飯のおかげで僕は一回も練習を休むことがありませんでした。怪我も一回もありませんでした。体は大きくならなかったけどお母さんのご飯のおかげで大好きな野球を毎日することが出来ました。お母さんありがとう』
話が終わった後・・
私は涙が止まりませんでした。
メンバーには入れない夏でしたが・・
毎日練習を休まないで・・
野球をしてきた息子を心から誇りに思える夏になりました。
~年中夢球~