誉める・・
誉めれば子供は気分がよくなってくれるはずだ。
そうすれば・・
やる気に繋がっていくはずだ。
こう考える指導者の方や親御さんが多くいらっしゃいます。
確かに・・
誉められて悪い気分になる人間はいないでしょう。
まして子供は尚の事でしょう。
しかし【誉める】こととはどういうことなのでしょうか?
私自身も指導者の成り立ての頃に【誉め方】まで考えると思っていませんでした。
ただ誉めると言っても色々な方法があることを知りました。
そもそも・・
我々大人は誉めているでしょうか?
おだてていたり・・
媚びを売っていないでしょうか?
誉められれば人は喜びますが・・
おだてているだけだったり媚びを売っているだけだと・・
人は不快に思ってくることもあります。
時々何でもかんでも誉める指導者の方がいらっしゃいますが・・
【誉める】というのは・・
野球少年ががんばった事柄があるからなのだと思います。
毎日素振りをがんばっている・・
ノックを受けて悪い癖を直そうとしている・・
そういう事があって【誉める】という行動が出てきます。
そのためには・・
選手の話を【聞く】のではなく【聴く】こと。
選手を【見る】のではなく【観る】こと。
が必要になってきます。
大人がどこを観て何を聴くか・・
それが誉めることの質を上げていくはずです。
そして・・
誉めるポイントは【経過や行動】です。
結果だけを誉めると子供は結果だけに目が行くようになってしまい
その結果が出ないとモチベーションが下がってくることがあります。
ヒットを打った選手に
『ナイスヒット!』
と言うだけでなく
『ナイスヒット!毎日バットを振ってきた成果だな!』
と誉められたほうが子供は嬉しいものでありまた素振りを頑張ろうと思うものです。
誉めているつもりが・・
おだてていることになっていませんか?
誉めているつもりが・・
媚びを売っていることになっていませんか?
誉めるということは・・
認め共感することです。
子供ががんばったことを認め一緒に共感すること。
そして・・
誉めることを目的にしてはいけません。
ただ誉めればいいだろう・・
と思っている方は誉めた後の先を考えていません。
誉める先に何があるのか・・
それは【応援すること】ではないでしょうか?
それは叱ることも同じです。
~年中夢球~