先日こんな記事が目に入ってきました。
~少年野球に「盗塁」は必要か? 一方的試合、捕手の怪我撲滅へ「規制」の動き~
記事を要約すると
①小学生の試合は盗塁が勝敗を分けるケースがある。
実力差があるチームが出塁をしてバントや盗塁を重ねて延々と加点するのはよくある。
②「盗塁あり」の少年野球は、ワンサイドゲームが増える。
③まだ十分に肩、肘が成長していない時期の捕手に大きな負担を与える。
「盗塁がある野球は、体が出来上がってからでもいいのではないか。少なくとも小学生の時代は盗塁なしでもいいのではないか」そういう考え方が広がりつつある。
お読みになった方も多いのではないでしょうか?
色々な意見があり・・
議論されることは大切なことだと思います。
塁間の長さや学年差によって方法論を議論することもありでしょう。
ただですね・・
何でもかんでも規制規制っていうのもどうなのかと・・
言うのが僕の考えです。
盗塁って・・
ルールですよね。
そのルールに規制をかけるっていうのはいかがなものでしょうか。
盗塁が勝敗を分けるとありますが・・
それを言うなら投手や打撃も同じなのではと思ってしまうのですが・・。
それならばそのうち・・
ヒットを打つ回数の規制や三振を取る数の規制もかかってしまうのかな・・
と一瞬考えてしまいました。
私が学童の監督をしていた頃・・
キャッチャーの子が何度も何度も盗塁をされました。
パスボールも何度も何度も・・。
その光景を見ながら・・
自分の指導力のなさと彼への申し訳なさでいっぱいになった試合がありました。
試合が終わった後・・彼は泣きながら・・
『盗塁でアウトにしたい』
と僕に言ってきました。
彼はたくさんたくさん練習をして・・
試合で初めてで盗塁でアウトを取ったときに・・
渾身のガッツポーズと笑顔を僕に見せてくれました。
何度も何度も盗塁をされたと
いうあの挫折が彼を成長させてくれたのだと今でも僕は思っています。
何でもかんでも規制では・・
子供の成長を止めてしまったり遅くすることもあるのではないでしょうか。
キャッチャーと怪我の因果関係がどこまで信ぴょう性があるのかは
この記事を読む限りわかりません。
当然子供の健康面は一番に考えなければいけないことです。
ですが・・
子供をが怪我をしてしまうのは指導や体づくりのほうではないでしょうか。
議論をするのであればむしろそっちのほうではないかと・・
一部の野球界の指導者が勝利『私情』主義で過投させていることが現実的にまだあります。
しかし多くの指導者の方々が
一人一人の選手の体を考えケアをさせ・・
怪我をしないよう一生懸命勉強されているのも事実なんです。
盗塁っていうのは・・
ピッチャー・キャッチャーとランナーの駆け引き。
リードを何歩取るのか・・
何球目に行くのか・・
そういうことも野球の楽しさなのではないでしょうか?
規制をかけて負けてしまったチームに逆に失礼になる気もします。
そして・・
そこから得られるものはあるのか。
そんなことを考えさせられる記事でした。
~年中夢球 photo hash~