『将来何になりたい?』
と聞くと皆さんのお子様はどのように答えるでしょう?
私達の年代はこの質問に対して
『プロ野球選手になりたい』
と答えていた人が多いのではないでしょうか?
今…
子供達にこう聞くと
『プロ野球選手になりたい』
『甲子園に行きたい』
そう答える選手が少なくなったような気がします。
もちろん…
どうなりたいか。
何になりたいか。
という選択肢は一つではありませんから・・
野球少年であっても必ずしもこの質問に・・
『プロ野球選手』と答える必要もありません。
ただ子供の中には
プロ野球選手になりたい…
だけど…
なれる訳がない。
もしくはその夢を語った時に
『お前なんかなれるわけがない』
と言われたり…
馬鹿にされたり…
笑われたりして…
『プロ野球選手になりたい』
という言葉を自分の心の中だけにしまうようになった子供達が多くいます。
それは…
チームメイトだったり…
指導者の方だったり…
そして…
親御さんである場合もあります。
ドリームキラーというやつです。
僕自身…
野球の本を書きたいと思っていました。
それを周りの人間に話した時に8割ぐらいの人間に
『何を夢みたいなことを言ってるの』
そう言って笑われました。
なにくそという反骨心もありましたが…
僕が本を出版させていただけるようになったのは・・
自分の夢を語っても応援してくれる人がいたからなのは間違いありません。
ですから…
子供達に
【目標や夢を語る場所や人は選べ】
と話しています。
僕自身もチームも・・
夢をたくさん語れるような場所でありたいと思っています。
当然のことながら・・
プロ野球選手や甲子園に行ける人はほんの一握りの選手だけです。
そのためにはいろいろな厳しい事や辛い事もあるのが現実です。
でも・・
夢や目標が先に来て現実を知っていくことが大切なのではないでしょうか?
夢や目標を持ち・・
そこにがんばっていくことの大切さを導いてあげたいと思っています。
私は塾の先生をしていますが・・
小学生や中学生の中には【夢がない】子供達も多くいます。
【夢がない】という子供達の顔はみんな申し訳なさそうに言うのです。
夢がないよりはあったほうがいいのですが・・
無理やり夢を持たせることは違います。
大人が【夢を持て!】と言って・・
無理やり持たされたそれは夢と呼ばれるものではなくなってしまいます。
こうなりたい・・
ああなりたい・・
というものが出てくるのには個人差もありますから。
私の教え子の中で・・
幼稚園の時に
『仮面ライダーになりたい』と言った子供がいました。
彼は今・・
警察官になっています。
仮面ライダーにはなれませんでしたが・・
世の中の悪いことをなくしたいという思いが変わらなかったわけです。
つまり・・
『何になりたいか』という部分は変わってしまいましたが・・
『どうなりたいか』という部分はずっと変わらないままだったんですね。
夢がないという子供たちは・・
何になりたいかという問いには答えられなくても・・
どういう人になりたいかという問いには答えられる子供がたくさんいます。
野球をしながら・・
それが見えてくる選手もたくさんいるのではないでしょうか。
マネージャーであれば・・
人のために役に立ちたいと思ったり・・
怪我が多かった選手は・・
怪我の選手をサポートしたいと思ったり・・
野球をしながら・・
『自分はどういう人になりたいか』
という答えが見つかってくれたら嬉しく思います。
そして・・
それを堂々と言えるような場所が必要な気がします。
~年中夢球 photo yosshy~