ある高校さんで講演会をさせて頂いたときの話です。
辛い練習の時に・・
高校野球になると辛い練習もたくさんあります。
特に冬練はどのチームさんも厳しい練習が多くなると思います。
『厳しい練習の時に何を考えているか?』
という問いを高校生にしてみました。
・何も考えていない【辛くて考えられない】
・早く終わってほしい
・ともかくがんばろう
そんな声が挙がりました。
まず大切なことは…
この練習が何に結び付いているのか?
を頭の中で考え…
その先にある未来をイメージすることです。
ポール間のダッシュが辛い時に…
ただ辛いと考えるのではなく…
ポール間を走ることでスタミナや下半身が強化される事を頭の中でしっかり考えることです。
そして…
スタミナや下半身が強化されると8回や9回でしっかり投げれている自分の姿を想像するのです。
自分の目標のために…
自分のために…
がんばるのです。
しかし…
自分のためだけにがんばることは非常に難しいことでもあります。
彼等に
『誰に一番感謝しているか?』
と聞くと…
・親
・仲間
・監督・コーチ
という答えが返ってきました。
『本当に辛くてもうダメだと思ったらその人達の顔を思い出してください。必ず力をもらえるはずです。その人達のお蔭で君達は野球を出来ているのですから』
そう彼等に話しました。
そして…
もう一歩踏み込んだ話を彼等にしました。
『お母さんと書いた人達…お母さんのどんな所に感謝しているのかな?』
と聞くと
『朝早くから僕のためにお弁当を作ってくれる所です』
一人の選手がそう答えました。
『うん。そうだね。有り難いよね。ところで君はお母さんが朝早くから起きてお弁当を作っている姿を見たことはある?』
と聞くと
『えっと・・それはありません。』
と彼は答えました。
『君が起きる一時間前に一度起きてごらん。きっとお母さんはもう起きて君の朝ごはんとお弁当を作っているはずだ。そういう姿を実際に一度見てごらん。今までとは違う感情が出ると思うよ』
そう彼に伝えました。
しばらく経ってから彼から連絡をもらいました。
『本間さん。いつもより一時間早く起きて母親のお弁当を作っている姿を見ました。なんだか涙が出そうになりました。お母さんいつもありがとう・・そう言葉で伝えました』
ありがとうも言葉で伝えられたんだな・・
良かった・・
そう思って続きを読むと・・
『お母さんは【あんたががんばってるんだからこれぐらい当たり前だよ。今日もあんたの大好きな唐揚げを入れといたからたくさん食べて野球がんばるんだよ】そう言ってくれました。何か辛い事があっても母親のお弁当を作っている姿を思い出せばがんばれます。大切なことに気付かせてくれてありがとうございました。本間さん、夏の大会見に来てください!』
そう書いてありました。
読み終わって・・
なんだか僕のほうまで涙が出てきました。
辛い練習の時・・
辛い事があった時・・
みなさんは誰のどんな姿を思い出すでしょうか?
その人のお陰でがんばれていること・・
その人のためにがんばらなければいけないことがあります。
~年中夢球~
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