


少年野球 親の視点になってはいけない指導者の眼

少年野球 守備練習でなぜ前に出なければいけないのか

皆さんのチームでは・・
低学年と高学年の選手が一緒に練習する機会があるでしょうか?
リトルリーグはジュニア・マイナー・メジャーと3つのステージに分かれています。
ジュニアやマイナーの選手も時々メジャーの練習に参加してもらっています。
逆にメジャーの選手がマイナーやジュニアの練習に参加することもあります。
その意図は
①メジャーの選手のプレーを見て一緒にプレーをする
②メジャーの選手の立ち振舞い方を見る
③選手が自ら教えることで自らのプレーを確認する
④指導者間の意志疎通の確認
ことが挙げられます。
①メジャーの選手のプレーを見て一緒にプレーをする。
ノックの時に同じポジションの先輩の動きを見て下級生の彼等は色々なことを教わります。
指導者が教えるよりも子供同士で教えることでスッと出来るようになることもあります。
②メジャーの選手の立ち振舞い方を見る
私が一番大事にしていることがこれです。
プレー以外の部分を下級生の選手に見て欲しいのです。
声の出し方。
仲間への声がけ。
一球にかける気持ち。
グラウンド整備。
こういうものを下級生が見ることで自分たちが上級生になったら
『こういうことがしっかり出来なければいけないんだ』
という意識を持ってもらうことが出来ます。
そして、これが【良き伝統】となり変わらずにいいチームを作っていけることになります。
当然のことながら…
上級生はそういうことが出来るチームになってなければいけません。
③選手が自ら教えることで自らのプレーを確認する
【教える】という行動は自らのプレーの確認にもなります。
下級生に教えながら
『あれ?これで合ってるよな』
と自分の確認にもなります。
又・・
どうやったら下級生の選手に上手く伝えられるのかを考え言葉にすることもいい勉強の場になるはずです。
語彙力も上がります。
④指導者間の意志疎通の確認
練習にはそれぞれのステージの指導者も一緒に参加します。
『この練習の意図は?』
『下級生ならどこまで出来るのか?』
そんなことを練習しながら指導者間同士で話し合っています。
当然のことながら…
指導者間同士が仲が悪いチームではこのようなことは出来ません。
私のチームでは
『どういう選手になりたい』
という質問をすると…
プロ野球選手の名前ではなく…
上級生のお兄さんの選手の名前がたくさん挙がります。
一番憧れの選手が自らのチームにいる。
これって…
僕にとってとても嬉しいことです。
以前・・
マイナーのショートの選手がメジャーのショートの選手を憧れにしていました。
メジャーの彼が卒団し・・
マイナーのその選手がもらった背番号は【6】
彼は涙が出るほど嬉しかったそうです。
そして・・こう思ったそうです。
『あの先輩に恥じないショートになろう』
と・・。
こうやって背番号の重みを知ることもあります。
そしてそれが【伝統】として残されていきます。
~年中夢球~