「ねえ…明日は朝練あるの?」
「ねえ…明日はお弁当どれくらい?」
「ねえ…ユニフォーム乾かないから早く出して!」
ねえ…
高校野球が終わってしまった親子は・・
今まで当たり前だったこんな会話がプッツリ切れてしまいます。
あと半年後・・
2年生は高校野球の終わりを告げます。
その多くが小学校から続けてきた野球。
そして親御さんも…
野球少年の母と野球少年の父の終わりとなる日です。
高校野球最後の日に色々な「当たり前」が当たり前ではなかったことに気付きます。
子供が高校3年生まで野球を続けてきたくれたこと。
泥々のユニフォームを洗濯できたこと。
毎日、お弁当を作れたこと。
子供の野球を応援できたこと。
当たり前ではないと思っていたけど、
やっぱり野球が終わって気付く「有り難し」
全てのことが「当たり前」ではなく・・
「有り難い」ことだったことに気が付くのかもしれません。
我々はよく子供に
「感謝の気持ちを忘れずに野球をしなさい」
と言いますが・・
我々大人も子供に感謝しなければいけないのだと思います。
もっとああしてあげればよかった。
もっとこうしてあげればよかった。
そんな想いもあるかもしれません。
でも親がいなければ、お子さんはここまでこれなかったはずです。
だからこそ心から「有り難う」と高校野球最後の日に伝えてあげてください。
高校野球最後の大会…
お子さんの姿はグラウンドではなかったかもしれません。
ベンチだったかもしれないし、スタンドだったのかもしれません。
でも最後の最後までチームのために戦う「プレーヤー」だったはずです。
「置かれた場所で咲きなさい」と言いますが・・
「置かれた場所」が大事なのではありません。
「咲き方」が大事なのです。
あと半年後・・
各地でたくさんの「有り難う」が球場の外で溢れているでしょう。
新聞やテレビに取り上げられないたくさんの「有り難う」があります。
その親子だけにしかわからない「有り難う」があります。
「栄冠は君に輝く」
勝っても負けても…
グラウンドにいてもスタンドにいても…
きっと高校球児全員に栄冠は輝いているはずです。
その輝きは親御さんが陰となって支えてきたからです。
「お陰様」
親御さんの「お蔭」で我が子は輝けたはずです。
高校野球最後の日…
辛いかもしれませんが
汗と涙でぐちゃぐちゃになっている我が子に「有り難う」を伝えてあげてください。
感謝の「謝」は言葉を射ると書きます。
「有り難う」の謝を言葉で伝えてあげてください。
一日でも長く「有り難う」という日が長くなりますように…
冬が終わると・・
夏はあっという間にやってます。
~年中夢球~