魚を与えるのではなく…
魚の釣りかたを教えよ。
中国の老子の言葉で…
飢えている人に魚をとってあげれば・・
一日は食べられるけれど・・
魚のとり方を教えれば彼は一生食べることができる・・
という意味です。
この言葉って…
少年野球の指導や子育てにも関係してくる言葉だと思います。
僕は普段は塾の先生をしています。
どういう子が成績が上がるのかというと・・
自分で目的を持った生徒や…
自分で勉強の楽しさをわかった生徒や…
自分で勉強方法がわかった生徒なんです。
つまり…
魚の釣りかたを覚えた子です。
野球にも同じ事が言えます。
当然のことながら…
指導者である以上、子供達に【野球の技術】を指導します。
ですが・・
野球が上達するのが早い選手は先程の塾の生徒のように【魚の釣りかた】を覚えた子供達です。
どうやったら…
もっと打てるようになるか。
どうやったら…
チームが勝てるようになるか。
こういう風に色々考えている子は自ら考えて行動していきます。
その考える間を大人が奪っていないでしょうか?
いくら技術を指導しても・・
技術を受け入れる準備は選手に出来ているでしょうか?
オーバーコーチングになっていないでしょうか?
1から10まで指導をして・・
子供の考えるスペースを失くしてはいないでしょうか?
野球というスポーツは本当に奥が深いものです。
打てる日があったり・・
全く打てない日が何日も続くときもある。
コントロールがいい日もあれば・・
全くストライクが入らない日がある。
そんな時に・・
子供は悩み考えるわけです。
もがくのです。
そして・・
自分で考えて再び立ち上がっていく。
技術のアドバイスで子供が立ち上がることもあります。
ただ大切なことは・・
どうやったらこの子が立ち上がれるようになるのかという・・
立ち上がり方を導くことが指導者なのではないでしょうか?
そして・・
それは野球を辞めた後でも必ず彼等の糧になっていくはずです。
魚を与えるのではなく…
魚の釣りかたを教えよ。
~年中夢球~