少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

高校野球 空っぽのお弁当箱を見ることが好きになりました

あるお母様からの投稿です。

息子のために何かしたい・・

その思いがいつの間にか・・

何かをしなければいけない・・

そう思ってしまったのかもしれません。

出来ることは全部やった

少年野球の時や中学野球の時…

私はスコアを書いたり…

チームリーダーをしたりしていた。

子供ががんばっているから何か自分でも子供やチームの力になりたい…

そう思ってやっていた。

でも…

今思うとそれは違っていたのかもしれない。

息子のために…

と言いながら…

息子のためにがんばっている自分を一番に思っていたのかもしれない。

息子は今…

高校2年。

少年野球や中学野球ではレギュラーで試合を出してもらっていた。

私自身…

出来ることは全てやった。

当番…

チームリーダー…

車出し…

大変だったけど…

活躍している息子の姿を見て…

自分の努力が報われるような思いをしていたのも事実だ。

息子の活躍している姿に…

自分のしたことが役に立っている。

そう思って自分自身のモチベーションを上げていたのかもしれない。

見える行動がサポートだと

息子は高校生になって…

一度も背番号をもらったことがない。

練習試合もほとんど出る機会がない。

秋の大会もメンバーには選ばれなかった。

あとは春と夏の2大会のみ。

高校になると親の手伝いもほとんどない。

私は息子に何が出来るのか。

私は息子のサポートが出来ているのか。

高校になってずっとそのことが頭を離れなかった。

ある時…

お当番やチームリーダーでがんばることだけがサポートではない。

そう言ってくれる人がいた。

行動に移すことだけではなく見守ってあげることも立派なサポートだ。

そう言ってくれた。

きっと今までの私は…

子供のために何か目に見える行動をすることを『サポート』だと思っていた。

そして…

それをすることで私自身も満足させてきたのだろう。

どんな息子でも息子

少年野球や中学野球の時のように…

試合に出ている我が子が好きだったのかもしれない。

全く恥ずかしい限りだ。

今でも息子は少年野球の時から変わらず毎日バットを振り続けている。

試合に出ていようと・・

出ていなくても・・

がんばっている息子をサポートしたい。

今・・

私はお弁当の箱を開ける瞬間が大好になった。

空っぽになったお弁当を見ると・・

妙に嬉しく思う。

真っ白になったユニフォームを見るのも好きだ。

それは・・

応援するという本当の意味が分かったからかもしれない。

最後の夏まで・・

あと10か月。

もう少し早く気づけたらよかったっと思うけど・・

今気づけただけでよかったのかもしれない。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。