キャッチボールは大切だと言います。
キャッチボールは全ての基本になりますからとても大切です。
キャッチボールというプレーは技術的なこと以外にも大切なことが実はたくさんあります。
キャッチボールが人間育成のためになっている4つのことを書いてみたいと思います。
キャッチボールにエラーと暴投はつきものです。
暴投をしてしまえば
『ごめん!』と謝る。
走って暴投をしたボールを追いかけようとすると相手が
『いいよ!いいよ!』
と走ってボールを追いかけてくれる。
暴投したほうもされたほうも・・
こうやって相手に『心配り』ができるようになってきます。
こういう『心配り』はプレーにも私生活にも繋がってきます。
ですから・・
私はキャッチボールの時に大人が後ろでボール拾いをするころをお断りさせていただいています。
大人が球拾いをしてしまうのは練習時間を短縮させたくないからなのかもしれません。
ですが・・
暴投したりエラーをしたりしたボールを走って追いかけることも練習の一つではないでしょうか?
大人が球拾いをすることによって子供の『気付きのチャンス』を奪っているのかもしれません。
『キャッチボールは相手のことを想って投げなさい』
とよく言います。
『相手のことを想って投げる』
ということはゆるいボールを投げることではありません。
相手が捕りやすいということは次の動作である『投げやすいボール』を投げてあげることです。
それが相手に対しての『想い遣り』です。
その想い遣りがプレーにも私生活にも繋がってきます。
キャッチボールをしているときに
『おー!ナイスボール!』
『おー!サンキュー!』
こんなやり取りができていると
『言葉のキャッチボール』
もできている証拠です。
『お前どこに投げてんだよ!』
などと自分の感情だけをぶつけてしまっているのは
キャッチボールになりません。
キャッチボールはボールだけでなく言葉でも出来るものです。
そして『言葉のキャッチボール』はプレーにも私生活にも繋がってきます。
キャッチボールをすると今日の自分の状態がわかります。
『あれ・・今日はなんだか肩が重いぞ』
『あれ・・回転が悪いぞ』
このように自分で自分の調子をキャッチボールでわかるようになってきます。
この自分の状態を知ることによってキャッチボールをどのようにしたらいいか考えるようになってきます。
回転が悪ければ指のかかりを意識して投げるように考えていくわけです。
その日の自分の状態をキャッチボールでわかる子は自己管理が出来ている子です。
キャッチボールの『キャッチ』というのは文字通り『受け取る』という意味です。
相手の想いや言葉も『キャッチ』するのです。
その想いや言葉を白球に込めるのです。
キャッチボールは技術だけではなく人間形成を知る場でもあります。
~年中夢球~