声の大切さを疎かにしてしまうとミスが出ます。
誰かが出してくれるだろうと思って出す声は相手に伝わりません。
相手バッターの打球が左中間に…
『ボールセカンド』
の指示。
外野がもたついている間にランナーはサードへ。
『ボールサード』
の声の伝達が出来ずボールはセカンドに返ってきました。
別の試合で…
ショート後方へ上がったフライ。
ショート…
レフト…
センター…
ボールはポトリと三人の間に落ちました。
両方とも・・
声の大切さと伝える大切さを疎かにしていたことから起きたプレーです。
最初のプレーも…
このプレーも…
確かに周りの選手は声を出していました。
ですが…
相手に伝わる大きな声ではありませんでした。
『お前達…声出した?』
そう聞けば…
『出しました』
彼らはそう答えます。
出してはいますから…。
『必死に相手に伝えようとした?』
僕にはそういう声に聞こえなかったので…。
1人1人にどれぐらいの声の量でやっていたの確認します。
ピッチャー…
キャッチャー…
ファースト…
順番に一人づつ。
彼等は中継が乱れていたあの時の声よりもはるかに大きな声を出します。
『本当にその声だったか?』
僕は一人一人に聞きます。
人間は・・
一人の時と大勢いる時の声の出し方は違います。
大勢で出す時はどこかで
【誰かが出してくれる】
そう思ってしまうものです。
こんな実験をしてみて下さい。
①一人の選手に拍手をさせてください。
②その子も一緒に今度は全員で拍手をさせてください。
②の時に・・
①で拍手をしてもらった子を見てください。
一人で叩いている時よりも・・
みんなで叩いている大きさは小さくなってるはずです。
『誰が出してくれるだろう』
と全員が思っているチームと
『俺が伝えるんだ』
と全員が思っているチームでは
声の量も…
声の質も…
明らかに違います。
そして・・
試合中だけ伝えようと思っていても伝わりません。
逆を言えば・・
試合中だけ受け取ろうと思っても周りの声を聴くことも出来ません。
私生活から伝えようとしていなければ伝わりません。
伝えるということは相手の立場を考えることです。
相手の気持ちをわかろうとすることです。
伝える事の大切さで防げる失点があります。
~年中夢球~