誉めて子供を伸ばす方法…
最近このような言葉をよく目にします。
あるチームさんの練習を見学させていただいた時のお話です。
練習が始まって10分…30分…
ともかく指導者の方々が選手を誉めまくるんですね。
僕が
『あれっ?』
と感じたのは子供達の顔と指導者の方々の顔の違和感でした。
誉めている指導者の方々の顔は皆さん笑顔なのですが…
当の子供達には笑顔がないのです。
笑顔どころか少し不満そうな顔にも見えました。
そんな感じで午前中の練習が終わり…
6年生の選手に失礼ながら声を掛けました。
『誉められてもあんまり嬉しそうじゃないように思えたけど…』
そう聞くと
『誉められるようなことしてないです。だから何で誉められてるのかわからないから嬉しくもありません』
彼はそう答えました。
子供を誉める目的って何でしょうか?
誉める→子供が嬉しい→野球に対してやる気が出る
そして【誉める】ことは【認める】ことだと思うんですね。
ただ誉めればいいって思っている指導者の方や親御さんは子供の顔を見ていますか?
【誉め所】を間違えていませんか?
言って光ると書いて【誉める】と読みます。
その光る所って・・
子供ががんばった所だと思うんですよね。
つまり・・経過。
低学年の選手や少しテンションが下がっている選手には少し誉める量を増やすことは必要かと思いますが・・
高学年や中学生は【誉める所】を間違えれば居心地が悪くなる子もいます。
お昼時間に指導者の方にお話しをさせていただきました。
一人の指導者の方がこうおっしゃいました。
『子供の顔・・見てなかったかもしれません。誉めればいいという気持ちが確かにあったのかもしれません』
誉めるということは・・
子供のがんばりを認めてあげることです。
ただ誉めればいいという考えでは子供に見透かされます。
だからこそ結果ではなく・・
経過で彼等を誉めることが必要なのだと思っています。
経過がないもの・・
子供ががんばっていないもの・・
それは誉めるのではなくおだてている事になってはいないでしょうか?
おだてられている・・
子供がそう感じてしまう瞬間に子供から笑顔が消えるのかもしれません。