少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

高校野球~写真ってカメラマンの見たものしか写らないんです~

長崎で素敵な高校球児の写真を撮る方の

素敵なお話です。

写真を撮るのをやめようと・・

去年の夏の高校野球長崎大会準決勝・・

長崎海星対長崎商業戦の試合終了後の事。

色々思う事があり・・

翌日の県大会決勝を最後に・・

高校野球の撮影を辞めようと決めていた自分。

『君も高校野球の写真ば撮りよっとね?』

一人の老人にカメラマンに声を掛けられた。

そして・・

『明日はワシと一緒に写真を撮るぞ』

と言われ翌日は一緒に高校野球撮影。

『一球一球集中して写真を撮らないと高校球児の気持ちはわからんばい!』

と熱血指導を受けながら一塁側バックネット裏で撮影。

約束の夏

実は60年前の高校球児だった方で・・

その後は・・

球審として・・

カメラマンとして・・

長い間、長崎の高校野球を見守りつづけた方だった。

『また来年の夏・・この場所で会おう。それまでに一球集中して腕を磨くんだぞ』

と言われ再会を誓った。

スポーツ写真の極意を教えて頂いたうえに・・

再会を約束したため辞めるわけにもいかず・・

今も様々な球場の一塁側バックネット裏で撮り続ける日々。

もうすぐ・・

約束の夏がやってくる。

果たして再会はなるのだろうか。

そして・・

成長した姿を見せられるのだろうか?

カメラマンが見た物しか写らない

このお話しを聞いた時に・・

僕はある人の言葉を思い出しました。

本間さん・・写真ってカメラマンが見たものしか写らないんだよ』

一見当たり前のように聞こえるこの言葉・・

奥が深いなと・・。

こう教えてくれたのはリトルの時にコーチでありながらプロカメラマンだった僕の仲間です。

私の書籍の【球育】【球極】の表紙もこの彼が撮ってくれた写真です。

お弁当を食べている時のアイツはどんな顔して食べてるんだろう。

ブルーシートを片付けている時のみんなの表情はどんな顔だろう。

そんな風に撮り手が思っていること・・

撮り手が見たいもの・・

それしかカメラには写らないそうです。

この長崎の方も・・

この老人の方と会った事で・・

見る視野が広がったのではないでしょうか?

そして・・

高校球児の気持ちを考えながらシャッターを切った1年になったはずです。

再会・・

できるといいですね。

たくさんのものが見えますように・・

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。