外からの圧力…
これを英語にすると何と言うのでしょう。
答えは…
「プレッシャー」です。
プレッシャーという意味を調べてみると精神的重圧と外からの圧力と書かれていました。
よく「あの子はプレッシャーに弱い」という言葉を耳にします。
でも・・
ひょっとすると周り(外)が子供に見えない「プレッシャー」をかけているのかもしれません。
1試合にチャンスが3度回ってきましたが残念ながら打つことが出来ませんでした。
「あいつはチャンスに弱い」
思わず言ってしまいそうな言葉です。
それは本当にメンタルが弱いのかもしれません・・
ですが・・「たまたま」だったのかもしれません。
大人がそれを口にすることによって本人が何も思っていなかったのにそう感じてしまうことがあります。
『チャンスに弱い自分』
『プレッシャーに弱い自分』
が周りから誕生されてしまうわけです。
「ここで打たなきゃまた言われる」
それがプレッシャーになり本来持っている力を出すことが出来なくなってしまう選手がいます。
本当にメンタルが弱いのか…
たまたまだったのか…
それを指導者は見極めなくてはいけません。
野球に熱くなりすぎてしまっているお父様によく見られます。
結果がでなければともかく怒る。
「なんであそこで打てないんだ」
「結果を出せ」
確かにこういう言葉で発奮する子もいるでしょう。
ですが「親の怒り」は子供にプレッシャーを与えます。
「今日はお父さんが試合を観に来ている」
「ここで打たなきゃまた怒られる」
バッターボックスで戦うのはピッチャーです。
親と戦っても意味がありません。
「親に怒られるから打たなきゃ」
その持たなくていいプレッシャーで力を出せない選手がいます。
こういう子はバッターボックスで監督やコーチではなく・・
自分の親ばかりをチラチラ見てしまいます。
では子供をどう『応援』すればいいのでしょうか?
『あなたならもっと出来るはずよ』
『あなたの力はこんなものではないわよ』
『今日の試合は絶対打って!』
これらの言葉は私からすると『応援』ではなく親の『期待』です。
『応援』はプレッシャーになりませんが『期待』はプレッシャーになります。
『あなたならもっと出来るはずよ』
『あなたの力はこんなものではないわよ』
これらの言葉・・
よく考えてみると
『現在の子供の否定』をしています。
こう言われた子は
『もっとがんばらなきゃ』
そう思い持たなくていいプレッシャーを持ちます。
『もっとがんばらなきゃ』
という思いは自分の中から来るのであればいいのですが
親からの過度の期待はプレッシャーになります。
誰もが大事な試合ではプレッシャーがかかるものです。
そのプレッシャーに打ち勝つためには厳しい練習も必要です。
あそこまでがんばったんだという思いが試合での緊迫した場面で
プレッシャーに打ち勝つこともあるでしょう。
周りの仲間の一言がいい緊張感を与えることもあるでしょう。
子供たちはのしかかってくるプレッシャーを努力で懸命にはねのけようとしています。
子供自身もプレッシャーに強くならなくてはいけないのはもちろんのことです。
プレッシャーをいい方向に変えていくか・・
悪い方向に変えていくのか・・
ひょっとすると周りの大人の一言が悪い方向のプレッシャーをかけているのかもしれません。
~年中夢球~