
2022年3月3日
『コイツのエラーで負けたら俺達は納得出来ません』
ある年代で私が言われた言葉です。
意識が高いこのチームは神奈川でも準優勝・東日本大会も出場していました。
その中で一人だけ…
その意識レベルについていけない選手がいました。
『最後の大会に コイツのエラーで負けたら俺達は納得出来ません』
当時のキャプテンが私にこう言ってきました。
そう言わせてしまったこと…
当事者の選手を同じ意識レベルまでに出来なかったこと…
この一言は私の中でもショックであり・・
指導者として反省させられる一言でした。
チーム全員が同じ目的を持ち…
チーム全員が同じ意識レベルで戦う…
一人でも違う子がいたらそれは【チーム】ではなくなってしまいます。
お互いがお互いを認め合うことが本来あるのですが・・
残念ながら彼にはその認めるポイントがなかったのだと思います。
道具の準備もしない…
声も出ない…
子供同士が認められる所がなかったのだと・・。
これも私の責任です。
私は彼と彼のお母さんと3人で何度も話し合いをしました。
チーム内の選手にも
【君達が彼を同じ意識レベルまで引き上げなさい】
と話しました。
彼を交えて何度もミーティングをしました。
今までキャッチボールの相手がいなかった彼に声をかける選手。
お弁当を一緒に食べようという選手。
そうすると彼に変化が見え始めてきました。
しばらくして…
彼の手がマメだらけなのに気が付きました。
そして…
技術もみるみるうちに向上していきました。
最後の大会の彼の背番号は一桁に。
僕がこの年代から教わったこと…
『コイツでエラーしたら仕方ない』
『コイツで投げて負けたら仕方ない』
チーム全員をそういう選手にすること。
逆に言えばコイツならなんとかしてくれる・・
全員をそういう選手にすること。
子供から教わることはたくさんあります。
~年中夢球~