


少年野球 ウチの子ががんばっていたのに・・という親へ

少年野球 楽しい野球を1つにする必要がない

1年の始まりにチームが作られ…
1年後にまた新しいチームが作られていく。
毎年毎年チームは変わります。
指導者が同じ方針でチームを作ろうとしても子供の性格によってチームは毎年変わります。
私自身も【チーム】とは何かということを選手や講演会でも時間をかけて話をさせていただきます。
チームは生き物です。
毎週毎週…
チームは変化していきます。
ではどのようにチームは変化していくのでしょうか?
①結成期
②衝突期
③一丸期
④完成期
私がチームを預かる時…
このような大きな変革期があります。
チームの始まりの期間です。
私が重点をかけるのがキャプテンと最上学年です。
キャプテンと最上学年に【自覚】と【自立】を促す時期になります。
またチーム全員にチームの【目的】を意識させる時期でもあります。
衝突というと悪い言葉に聞こえてしまうかもしれませんが衝突が全て悪いわけではありません。
いい衝突と悪い衝突の違いは何でしょうか?
それは【目的】に対しての衝突なのか・・
ただの衝突なのかの違いです。
チームの目的が『県大会優勝』だとします。
その目的のための衝突であればそれはいい衝突だと言えます。
『もっとバントをしよう』
『いや、打って勝つべきだ』
こういう意見の交換が出来るのは【仲良し集団】になっていない証拠です。
優勝という目的が同じでありながら方法論で衝突している状態です。
現に私が指導してきたチームでいいチームというのは【正しい衝突】があったチームでした。
そして、こういうチームは【結果】も残せるチームでした。
目的に関係なく衝突しているのは【喧嘩】です。
混乱期をいかに乗り越えるかが【成果の出るチーム】になるための最重要ポイントとになります。
チームの目的への意識が薄くなると目的が大事と言うより【仲がいい】ことを優先し始めます。
こういうチームの怖いのは・・
本音では不満や不信感が心にあるのに・・
表面上は仲良く問題がないかのように振舞っておきながら・・
陰口を言うチームになってしまう恐れがあります。
とはいえ、本音を言い合っていがみあいシコリを残してはいけません。
私がこの衝突期でよくしていたのは【本音ミーティング】でした。
本音ミーティングの記事はこちらから↓
衝突期を抜けると・・
選手の役割・チームの目的がはっきりしてきます。
選手の中にトップダウンがなくなり全員がチームの目的のためにがんばろうと思えてくる時期です。
この頃になると選手の中に自立も見え始めてきます。
ただ・・
衝突期からの軌道修正を指導者が間違えるとこの一丸期がやってきません。
また・・
何も衝突がない慣れ合いだけでやってきたチームにもこの一丸期はやってきません。
最後の共通のゴールに向かってチーム全員ががんばる時期になります。
正に【一致団結】と呼ばれる時期です。
チーム全員がチームに誇りを持てる事でベストなパフォーマンスが出せるようになります。
私自身もこの①~④の流れをいつも頭に入れてチームを作ろうとしますが・・
衝突期がなかったり・・
衝突期の後の修正が上手くいかなかったり・・
衝突期と統一期を何度も繰り返すチームがあったり・・
上手くいかない事もあります。
だから・・
チームは生き物なんですよね。
ただ・・
教え子たちに会う度に
『本間さんのチームでよかった』
と言ってくれることが何よりの喜びであり・・
どんな年代でも・・
色々あっても・・
【完成期】には辿りつけたと思っています。
~年中夢球~