少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

高校野球 頼む!腰よ・・あと少しだけもってくれ。

本間さん・・

いつも拝読させていただいています。

私も高校球児でした。

腰と上手くやっていきなさい

私は中学から腰を悪くしていました。

完治はせずに冬や疲れがたまってくると腰に激痛が走りました。

お医者さんには

『腰と上手く付き合っていくしかない』

そう言われていました。

マッサージやストレッチ・・

それでも痛くなる時は電気を当て自分なりに痛みが出ないようやっていました。

夏大前に・・

3年生の5月・・

練習中に腰に激痛が走りました。

『ここでかよ。頼むからあと少しもってくれ』

そう腰に話しかけていたのを覚えています。

3年生の5月。

ここで怪我の事を監督に言ったら・・

間違いなくメンバーから外れる。

高校野球で野球を辞めるつもりだった私は・・

監督に痛みの事は言えませんでした。

5月の練習試合。

それは高校球児にとって・・

最後のアピールの場でもあります。

マッサージや電気・・

そして、針を打って私は何とか野球をしていました。

痛みはひどくなっていましたが・・

ともかく周りにばれないように・・

メンバーに入れますように・・

スタメンの座がとれますように・・

それだけを考えていました。

最後の夏

最後の夏・・

私は一けたの背番号を貰いました。

あとはともかく試合中に腰の痛みが出ないように・・

そう願うだけでした。

中学の時・・

【腰と上手く付き合っていきなさい】

そう言われてから・・

上手く付き合ってきたつもりだったのに・・

マッサージもストレッチも欠かさずやったのに・・

最後のロッカールームで見た物

公式戦の初日。

試合前・・

『腰よ・・頼むから今日一日もってくれ』

そう腰をさすりながら何度も何度も頼みました。

私の最後の夏は・・

1回戦で終わりました。

ですが・・

試合中に腰の痛みを一回も感じなかったのです。

試合に集中していたのかもしれないし・・

針や電気が効いていたのかもしれません。

ただ・・

高校野球最後の試合だけは・・

腰の痛みを感じずにプレー出来ました。

負けて・・

みんなで泣きながら着替えていたロッカールーム。

ふと気が付くと・・

肘や膝や肩にテーピングをしている仲間がたくさんいました。

自分だけじゃなかったんですよね・・

みんな満身創痍で戦っていた夏。

野球を終えてほとんど痛みを感じることがなくなった腰。

でも時々腰が痛むと・・

満身創痍で全員で戦ったあの夏を思い出します。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。