先日こんな悩みをあるお母様から頂きました。
「私の子供は小学校2年生から野球を始め今年度が最終学年である6年生になります。でも私としては、小学生は勝つことよりも大切なものがあると思っています。子供も私も不満です。子供は毎日、怒って帰って来ます。もう少し平等に全員の選手を公式戦で出してほしいと思っています。コーチにもう少し試合に出してほしいと相談してみようか考えています。何かいいアドバイスがあれば教えてください』
こういうご相談が私の所には多く寄せられます。
まずは試合に出られないという悔しさは理解できます。
私も勝つ事がすべてではないと思っていますが・・
野球に限らずスポーツというのは『勝つ』ことを前提に考えなければいけないとも思っています。
そして、子供と一緒になって監督やコーチの悪口を言っている事は好ましい事ではありません。
又、選手起用や練習方法は親が口を出す所ではありません。
役割が違います。
ですが、炎天下の中で一切休憩をしない、水分補給がないなどお子さんに「危険」がある場合は・・
指導者の方にご意見を言う事も必要だとも思います。
人は物事が上手くいかなかった時、2つのパターンが存在します。
①上手くいかない原因を周りの人や環境に責任を転嫁し自分を正当化させる人
②上手くいかない原因はどこにあるかを考え自分で努力をする人
お子さんが努力をしているのであれば必ずチャンスはやってきます。
「今だけを切り取って」見てはいけません。
学童野球の最後にはスタメンの座を取るかもしれませんし、中学や高校野球で活躍する可能性だってあるはずです。
仮に努力をしていない場合・・
大事な試合でお子さんがミスをした。
周りの選手はどう思うでしょうか?
その眼に親と子供で耐えきれますか?
我が子がスタメンで試合に出られないというもどかしさはわかります。
ですが、監督やコーチに我が子の起用法を話すのではなく・・
我が子の技術を向上させることまず考えるべきではないでしょうか?
文面で
『お子さんが怒っている』
とありました。
ちゃんと「悔しさ」があるじゃありませんか。
悔しさのエネルギーを
「周り」に向けるのではなく・・
「自分」に向けてみてください。
エネルギーの使い方一つでお子さんはまだまだがんばれるはずです。
中学・高校と野球を続けていけば更に厳しい世界になっていきます。
だからこそ小学生のうちに・・
とお考えになる事もわからなくはありません。
ですが・・
今後のために
「自分で環境を切り開くこと」
を覚えることも大切なはずです。
そして、それは親として
「お子さんの可能性を信じること」
になるのではないでしょうか?
これからもお子さんと二人で可能性を信じてがんばってみてください。
答えはきっと今だけではないはずです。
~年中夢球~