


少年野球 ウチの子ががんばっていたのに・・という親へ

少年野球 楽しい野球を1つにする必要がない

学童野球は新チームになり始動している頃だと思います。
新チームの一番のキー・・
それはキャプテンです。
『キャプテン決め』
一年間、その選手を先頭にチームががんばるわけですから、大切な決めごとです。
皆さんのチームでは主将はどのように決められ・・
どのような選手が選ばれるのでしょうか?
選手間同士の投票や話し合いで決めるチームさんもあるようですが・・
私のチームでは、監督、コーチの間で話し合いをして決めています。
そして、どのような選手がキャプテンとして選ばれるのでしょうか?
野球がうまい。
視野が広い。
声が出る。
闘争心が表に出る。
色々な要素がキャプテンとして必要とされます。
私がキャプテンを選ぶ時の条件は一つです。
『意識レベルが高い子』
意識レベルというのは、もちろん野球の技術的なものもあります。
もっと上手くなりたい。
もっと練習したい。
もっと勝ちたい。
まずは、こういう気持ちを持っている選手。
そして、野球の技術以外の意識レベルが高い選手。
周りの選手に声をかけられる。
自分から嫌なことを率先して動く。
そういった意識レベルを持つ子をキャプテンとして選んできました。
「お前の意識レベルでこのチームは一年間戦う。だからこそ、お前の意識レベルが下がればチームの意識レベルが下がるということだ。意識レベルが下がれば技術レベルが下がるということだ。お前の意識レベル=チームレベルだ」
そう毎年話してきました。
主将という任務は誰でも出来るわけではありません。
まずは『強さ』を持っている子。
ただ、その強さだけだと人がついてこなくなる時があります。
そこで出てくるのが『優しさ』・・
『強さと優しさ』を持つ主将が理想です。
ある代のキャプテンに指名した選手がいました。
強さは持っている子でした。
しかしその【強さ】を【偉さ】と間違えてしまう場面が度々見受けられました。
『おい!ちゃんとやれよ!』
『何やってんだよ!』
新チームになって1ヶ月・・
そんな言葉が目立ち始めた彼が私にこう言ってきました。
【チームがまとまりません】
彼も色々と考えていたのでしょう・・
『お前さ・・最初にチームをまとめようと思っているからまとまんないのかもよ』
僕がそう言うと
『どういう意味ですか?』
と彼が聞き直して来たので・・
『お前・・みんなが何を考えているかわかる?こういうチームにしたいってみんなの意見を聞いた事があるか?前提にお前は【俺の言う事を聞け】と思っているんじゃないか?まずはみんなの意見や考えを聞いたらどうだ?まとめるっていうのはその後だよ』
そう答えました。
それから彼はみんなの話を聞く『強さと優しさ』を兼ね備えるキャプテンになっていきました。
最初に【まとめよう】とする思いが強すぎると自分の意見を抑え込めようとしまいがちになります。
まずはみんなが何を考えているのか・・
それがわからないとまとめることは出来ません。
~年中夢球~