少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 パスボールも野球なんです

宗像専務理事は、2月に学童野球の「球数制限」の導入を提案するとし

「少年軟式野球は、子供の権利を守ることができる指導者」が必要だと訴えた。

学童野球のルール変更

宗像専務理事は「学童野球独自のルールの変更」として、以下の10項目を挙げる

1.投球数規制70球、試合回6回

2.練習時間規制1日3時間(熱中症対策も含め)

3.試合数規制年間100試合以内

4.トーナメント制ではなくリーグ制の大会

5.塁間投捕間距離の改正(もっと短く、投手有利な条件へ 15m)

6.盗塁数規制

7.カウント1-1からの開始

8.お茶当番、応援の緩和

9.監督不要(サイン指示なし)

10.パスボールなし

1と2は前回の記事にも書きましたのでよろしければご覧ください↓

学童野球は【チームを選ぶ時代】へ突入する

子供はどう感じているのか

私が注目したのは・・

6.盗塁数規制

7.カウント1-1からの開始

9.監督不要(サイン指示なし)

10.パスボールなし

つまり野球のルール上の4つの項目です。

球数制限は【子供を守るため】という理由からまだわかります。

低学年の選手であれば・・

こういう大会を開催することも選択肢の一つだと思います。

【段階】という視点から見れば理解することもできます。

ただ私が引っ掛かるのは

【子供がこれで野球を楽しめるのか?】

ということです。

特に高学年の選手は・・

学童野球のルール変更

私の周りの子供達にこの10の項目に話した所・・

一番意見が多くあったのがこの4つでした。

『これ・・野球じゃないじゃん』

『パスボールなしって・・ショーバン止めるのが一番の僕のやりがいなんですけど』

『盗塁数規制って・・僕の一番の楽しみ・・盗塁なんですけど』

『1-1からって・・バントもエンドランも余計にプレッシャーかかりますね』

こんな意見が彼等から出てきました。

色々な案があり・・

色々な意見を活性化することは有意義なことだと思っています。

ただ・・

大人が自己満足しているためのルールに聞こえてしまうのは私だけでしょうか?

子供の意見を聞いた結果なのかどうかとても気になります。

球数規制は子供を守るという観点からわかりますが・・

この4つの項目を制度化して野球人口が増えるのでしょうか?

私の教え子で…

試合中に何度も何度もパスボールをするキャッチャーがいました。

何度も何度も盗塁を許してしまうキャッチャーがいました。

彼は試合終了後に…

悔し涙をボロボロ流し…

『本間コーチ…悔しいです。もっとがんばります。もっと練習します。キャッチャーの練習をたくさんさせてください。』

こう言って練習を必死でがんばり立派なキャッチャーになりました。

パスボールも【野球】なんです。

何度も何度も盗塁されてしまうのも【野球】なんです。

楽しい野球が・・

楽な野球に変わらない制度を望みます。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。