少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 「子供のために何もしない」 ことが子供のためになることがある

皆さんのチームでは・・

グラウンド整備を誰がしているでしょうか?

グラウンド整備の意義

選手がしているチームさんもあればコーチやお父さんがしているチームもあり

そのチームの考え方や方針があり、どれも正解はないと思います。

また小学校の低学年にはグラウンド整備といっても出来ることと出来ないことがあるでしょう。

私は基本的には全て子供の手で行わせています。

「自分達が使うグラウンドだから自分達の手で整備をする」

この方針があります。

「自分達が怪我をしないように」

「このグラウンドを使えることを有り難いと思って」

「次に使うチームさんが怪我をしないように」

そういう想いを込めてグラウンド整備をするように子供たちに話しています。

確かに…

大人たちがやったほうが早いのです。

練習中はお父さん方にグラウンド整備をお願いしたほうが時間を効率的に使え、次のメニューにも行け、子供たちは少しでも多く野球を楽しめることが出来るというご意見もあるでしょう。

ですが、私の中ではそれ以上に上記に書いてあることが大切だと思ってるんですね。

グラウンド整備も練習の一つです

そしてグラウンド整備を自らすることによって・・

試合の時もグラウンド状況を判断する「眼」を持つことも出来ると思っています。

「今日のグラウンドは小石が多くてイレギュラーの可能性があるな」

「思っていた以上にでこぼこだな」

シートノックの時にそういう事が頭に入れられるかも大切なことの一つです。

以前に他のコーチに

「グラウンド整備を大人がやって子供の練習時間をもっと効率的にやりましょう」

そう言われましたが…

私の中ではグラウンド整備も「練習の一つ」なんです。

自分達の使うグラウンドを自分達の手で整備をする。

次に使う人が怪我をしないよう想いを込めて整備をする。

そういう想いや行動は必ず野球に活きてくると思っています。

そして、自分達でグラウンド整備をするから、試合の時のグラウンド状況を「眼」で判断出来る。

色々な考えがあると思いますが・・

何となく大人がグラウンド整備をしているチームさんであれば考えてみることも必要なのかもしれません。

子供が出来ることは…

私は、倉庫からの道具出しやネットなどの道具も全て子供の手でやってもらっています。

野球の現場にいると、子供が出来るのに大人が手を貸す場面をたくさん見ます。

うちはキャッチボールの時の球拾いも大人はしません。

試合中に自分がエラーしても大人は出てきませんから。

子供が自ら発すべき言葉なのに大人から発する場面をたくさん見ます。

休憩になる度に

「飲み物なくなった人ー?」

「気持ち悪い人いない?」

「お箸忘れた人いない?」

そう言って子供が発する前に全部聞いているお母様を見かけます。

お気持ち…

わからないわけではありません。

彼らは口があります。

言いづらい言葉であっても、自ら言わなければいけないこともあります。

自分の口で自分から言うべき所は自分から言わなければなりません。

「ヘルプ」と「サポート」

「子供のために何かしたい」

という行動が子供のためになっていない時があるかもしれません。

「子供のために何もしない」

ことが子供のためになる時もあります。

子供が出来ることの「ヘルプ」は必要ありません。

大人が「ヘルプ」をする場面と「サポート」をしている場面を間違えると子供の自立が遅くなっていくのではないでしょうか?

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。