学童野球選手に球数制限が設けられる事になり・・
学童野球は大きな変革の時期を迎えようとしています。
内容は・・
<1>野手も含め練習での全力投球は1日70球、1週間で300球以内
<2>練習は1週間に6日以内、1日に3時間以内
<3>1年間での試合数は100試合以内
未来ある野球少年のためにこのような【制度】を作ることには賛成します。
正直・・
指導者の立場からするとかなり頭を悩ませる制度かと・・
ただこのような【制度】が出来てしまった背景には指導者の【資質】が原因であったとも言えます。
一部の指導者の方が【自分が勝ちたい】を【子供の勝ちたい】気持ちを利用してしまった勝利【私情】主義の表れです。
【制度】ももちろん必要な事ですが・・
最終的には結局【資質】の問題になってくるはずです。
またこのような制度が設けられたことによって・・
①指導者の方針
②チームの方向性
がより浮き彫りになってくることが予想されます。
例えば・・
<2>練習は1週間に6日以内、1日に3時間以内
この項目を指導者の皆さんはどう捉えていくのか・・
指導者の皆さんからすると1日の練習が3時間というのはかなり頭を悩ませる部分ではないでしょうか?
特に寒い時期・・
怪我を防止するためにもランニングやアップ・キャッチボールの時間を多く取っているチームも多いはずです。
この時間を削って実戦的な練習メニューを多くするのか・・
あくまでも基本であるこの部分を長くするのか・・
チームさんによって方向性が別れていくことでしょう。
そうなると・・
【チーム】というものがより浮き彫りになってくる事が予想されます。
学童野球は今まで地域の交流の場であったと言えます。
もちろんそれはそれでいい事だと思っていますが・・
野球をする選手・親御さんも現在では様々なニーズを持っています。
練習が厳しくて強いチームに入りたい選手もいれば・・
勝敗に関係なく楽しい野球をしたいという親子もいらっしゃいます。
もちろん、地域の仲間と一緒に野球をしたいという選手もいるでしょう。
学童野球は隣町の野球チームに入部したり・・
退部して他のチームに入部をすると・・
【悪】として見られることがあるのが現状です。
ですが・・
学童野球が大きく変わろうとしている今・・
これからは選手や親御さんが【チームを選ぶ時代】に突入していくのではないでしょうか?
その時に【チームの色】がないチームは衰退していきます。
そうなると・・
中学のクラブチームのように選手が多いチームと少ないチームの2極化の時代がやってきます。
学童野球のルール変更によって・・
指導方針とは何か。
チームとは何か。
それが問われる気がします。
~年中夢球~