少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球【ウチの子供ばかり怒られる】と言う前に確認してほしいこと

「野球を見に行ってもウチの子供ばかり怒られます。親として見ていられません。」

先日、このようなお悩みのメッセージをいただきました。

怒りすぎという前に・・

「怒りすぎ」

「もっと楽しく野球をしてもらいたい」

そんな言葉を耳にします。

ですが、これらの言葉は広すぎてしまうんですよね。

例えば・・

練習中に集中していないお子さんがいたとします。

ボールから目を切っておしゃべりをしていたとします。

毎週毎週その状態であれば指導者の皆さんは、当然のことながら毎週毎週、注意することになります。

集中していないで怪我でもあったら大変ですから。

言葉の言い回しや集中できるような声掛けを指導者として工夫しなければいけませんが・・

この状態を見た親御さんが『怒りすぎ』というのは違うと思うんですよね。

『怒りすぎ』と指導者を非難する前に自分の子が何で叱られているのかをしっかり見る眼が必要です。

何を怒られているのか・・

ノックの時・・

他の子がエラーをしても怒られていないのに自分の子供の時だけ怒られている。

他の子が三振をしても怒られないのに自分の子供が怒られている。

そう感じる時があるかもしれません。

ひょっとすると

『エラーをした』

『三振をした』

という結果ではなく、エラーの仕方や三振の仕方が悪かったのかもしれません。

親からしてみると『怒られた』という事だけを見て色々なことを考えてしまうかもしれませんが

『どうして怒られているのか』という眼を持つ必要があります。

指導者からすると・・

逆に指導者の立場からするとどうでしょう?

ノックを打っていてエラーをする。

その中に怒られる子と怒られない子がいる。

いわゆる『主力』の選手がエラーをしても何も言わず

それ以外の選手がエラーをすると怒る指導者の方がいます。

全力でプレーしたエラーは仕方ありません。

ですが、逆に手を抜いて守っている子は捕った捕らないにかかわらず叱るべき所のはずです。

捕った・捕らないで叱れば・・

当然のことながら技術的に厳しい選手ばかりが怒られることになってしまいます。

要は何をしたら叱られるのかが子供にわかっているかどうかなのではないでしょうか?

それはチームの方針とも言えます。

ものすごい極論ですが

『エラーをしたら叱る』

のであればエラーをした選手全員に対して叱らなければいけません。

それが方針なのであればですが・・。

子供は納得しているかもしれません

私は

『グラウンド内で全力疾走をしない』

『手を抜いたプレーをしない』

それを選手に徹底してきました。

だから、これらをしない選手には叱ってきました。

私の叱る所は【一生懸命がんばっているかどうか】です。

自分の子ばっかりが怒られる・・

そう思っている親御さんも多くいらっしゃるかもしれません。

ですが子供はどうでしょう?

ひょっとすると叱られていることに・・

子供は納得していることもあるのかもしれません。

親御さんの知らないところで指導者とお子さんの間で信頼関係が築けているのかもしれません。

親御さんが『怒られている我が子』という所だけをクローズアップしてしまい耐えきれないのかもしれません。

何で叱られているのかをわかっているのかどうかをお子さんに確かめることも必要なのかもしれませんね。

逆に指導者側は叱るべき所が子供に伝わっているのかどうか・・

そして叱り方も考えなければいけません。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。