何で声を出さないんだ。
何でやる気を出さないんだ。
『何で声を出さないんだ』
声が出ていない選手に思わず言ってしまいそうな一言ですよね。
では、この言葉を言われた選手はどう思っているのでしょうか?
何で・・・
というのは【行動の原因化』と言われています。
何で・・僕は声が出ないのだろう・・
何で・・僕は声を出しているつもりなのに怒られるんだろう・・
こう考えると子供達はどんどんマイナス思考にはいっていきます。
我々大人でも会社で上司の方に
『何でこんな仕事もできないんだ』
と言われたら気持ちはマイナスの方に動いてしまいますよね。
『何で声を出さないんだ』
という【言葉の原因化】を少し変えてみるとどうでしょうか?
『何で声を出さないんだ』
という言葉ではなく
『何のために声を出すのか』
という言葉に変えてみることです。
私自身も昔は『何で・・』とよく子供達に言っていましたが・・
よく考えてみると子供達が答えられないのです。
『声の重要性』
が子供達に根付いていないわけです。
そこで選手全員に聞いてみました。
『何のために声を出すのかな?』
・ミスを防ぐため
・仲間に元気を与えるため
・自分が元気になるため
・ミスからの切り替えため
・強そうに見えるため
・楽しい気分になれる
・確認のため
子供達からはこんな言葉が出てきました。
こちらの記事もご参考にして下さい。
何で声を出さないんだという【言葉の原因化】ではなく・・
何のために声を出すのかという【言葉の目的化】です。
そして彼等に僕はこう言いました。
『ミスが防げて・・ミスからの切り替えをして・・仲間に声を掛けて・・自分にも元気を与えるために声を出すとチームはどうなる?』
彼等は口を揃えて
『チームが強くなります』
そう答えました。
我々大人が子供に【こうして欲しい】という思いが一緒でもそのアプローチの仕方で子供の受け取り方は変わります。
【行動の原因化】
が時には必要になる場合もあります。
しかし、そればかりでは物事が根本的に解決しない事が多いのです。
【行動の目的化】
を子供達が自ら考えるからこそ、それは行動に表れていくのです。
こちら側のちょっとしたアプローチで子供が気付くかもしれません。
~年中夢球~