準備は言い訳を排除するもの…
イチロー選手の言葉です。
先日、食事をした時に元高校球児の方がこんなことをお話しして下さいました。
「最後の夏…ダイビングキャッチをしたけど、あと15センチ届かなかったんですよ。その15センチの練習が足りなかったんですよ。それで試合が終わりました。15センチの差で・・」
たった15センチ。
されど15センチ。その15センチが勝ち負けを左右し、時には一生背負いこんでしまう時もある。
スタートダッシュの練習をもっとしていたら届いたかもしれない15センチ。
打球の判断力をもっと養っていれば届いたかもしれない15センチ。
そういう紙一重の所で勝敗がついてしまうのが野球です。
毎日、素振りを50回増やしていれば、打てたかもしれない。
毎日、もっと食事を食べていれば、打球が外野の頭を越えていたかもしれない。
毎日、もっと走り込んでいたら、バッターを抑えられたかもしれない。
結果が出たときに、そんなことを感じてしまうのかもしれません。
準備は技術からスタートするのではありません。
感情→思考→行動
から始まります。
その記事はこちらから↓
球育で対談させていただいたロッテの井口監督は『いかなる場面でいかなる準備が出来ているかでチャンスに強くなる』と話してくださいました。
試合に勝ちたい。
野球が上手くなりたい。
そういう強い感情が『強い準備』を産み出します。
準備は野球当日から始まっているわけではありません。
普段の練習や私生活から始まっています。
私は『グラウンド』と『私生活』は繋がっているといつも選手に話しています。
『野球だけ』きちんとは出来ないのです。
グラウンドのゴミは拾えても町中のゴミを拾えるのか?
グラウンドで挨拶が出来てもグラウンド外でも挨拶が出来るのか?
野球の仲間を大切にしているように学校の友達を大切にしているか?
グローブを大切にしているように文房具を大切にしているか?
普段の私生活がきちんとしている選手は自然と心の準備が出来ているものです。
野球に対する『心構え』と『気構え』が『心が前』と『気が前』になっている証拠です。
こういう選手こそが本当の意味の『準備』をしている選手であり『結果』を出す選手なのです。
~年中夢球 photo 沼津ヒーローズ~