少年野球…中学野球…高校野球…
その段階を上手く渡れない子供がいます。
高校野球を終えるのが一つのゴールと考えるとこの3つの段階は『ホップ・ステップ・ジャンプ』と言えます。
野球少年がこの3つの段階を越えられる選手と越えられない選手の違いはどこにあるのでしょうか?
高校野球をやり遂げるまでに子供には様々な壁が立ちはだかります。
小さな壁から大きな壁まで…何も困難がなく高校野球最後の日を迎えられる選手はいないはずです。
そう考えると子供は自らこの壁を越えなくてはいけないのです。
少年野球の壁…
中学野球の壁…
高校野球の壁…
それぞれのステージに壁が立ちはだかります。
その時に親はどう見守っているでしょうか?
『野球を辞めるなんて許さない』
『もったいない』
そんな無意味な言葉をかけて言葉をかけて子供は壁を越えられるでしょうか?
そして、これらの言葉は子供のことを考えての発言ではなく『親主導』の考えであり発言です。
仮に越えられてもそれは一瞬の『ごまかし』であり、またしばらくすれば子供はまた野球を辞めたいと言い出すでしょう。
子供に対して『○○をしろ』『××はするな』と否定と強制の言葉を掛けるすげれば子供は『自ら考えること』を止めます。
これこそが『やらされている野球』になります。
少年野球の時は、子供が幼くてこれに気が付きませんが・・
中学や高校になるとこれに気が付き始め野球を辞めていく子供が出てきます。
高校生になると子供も大人になっていて、子供自体がいい意味で親離れをし聞き流すことも出来ますが、一番難しいのは反発や無気力になりやすい中学野球の時かもしれません。
中学になれば部活にするのか、クラブチームに入部するのか…
クラブチームだったらどのチームがいいのか?
高校野球をどこの高校にするのか?
ホップ・ステップ・ジャンプにはこのチーム選びをする場面が少年野球の入団から数えると3回あります。
A練習も厳しい強豪チーム(高校)。
Bあまり強くはないが楽しいチーム(高校)。
少し極端な例えですが。
お子さんの目指している野球は何でしょうか?
お子さんの考えとチーム(高校)は合っていますか?
チームや高校を選ぶのは基本的には子供です。
Bの考えを持っている選手がAのチームで野球をしたいと言ってきたら親として
『こういうチームだけど本当に決意はあるのか』
という話し合いぐらいはするべきなのだと思います。
そのチームに入る『決意』を子供も、そして親もしなければいけません。
少年野球の時にスタメン選手ではなかったから中学や高校野球は無理だろうという空気を出してしまう親がいます。
現に私の教え子の中にもリトル時代にスタメン選手ではなかった選手でも高校野球でキャプテンを務めたり活躍した選手がたくさんいます。
少年野球の『今だけ』を切り取らないことです。
子供が中学や高校でも野球をしたいと言ってくれているなら…
親は子供に『絶望』を持つのではなく『希望』を持つのです。
そして、子供に『希望』を持たせるためにサポートしていくのが親の役目のはずです。
野球少年が高校球児になるためには様々な困難があります。
親が手を差し伸べる場面や回数も少年野球と高校野球では違うものになっているはずです。
少年野球⇒中学野球⇒高校野球・・
その3つの階段が急激な段差になるとそれは階段ではなく壁になります。
壁は必ずやってきます。
その壁を回避することを考えずに越えることをサポートすることが親の役目なのではないでしょうか。
~年中夢球~