「ミスも実力のうち」とよく言われます。
わたしも全くその通りだと思います。
人間、誰しもミスをすることがありますから、つい「うっかり」ということは誰にでもあるでしょう。
しかし、その「うっかり」があまりにも多いと、それはその人の「実力」と言わざるを得ません。
つまり、ミスとは「偶発的に」起こるわけではなく「必然的に」「起きるべくして」起こることが多くあるということです。
私は日頃子供に勉強をおしえている仕事をしています。
数学のテストが返ってくると多くの子供たちがこう言います。
「計算ミスがなければなー」
こう言う子供は毎回同じことを言います。
計算ミスが実力だと気付いてない証拠です。
野球でも…
「サインミス」や何でもない球をエラーしてしまう「ミス」が起こる場合があります。
そしてこういう子供は毎回同じ子供だったりします。
では何故同じようなミスを起こしてしまうのでしょうか?
自分に自信がない選手は「ミス」を犯しやすくなります。
「エラーしたらどうしよう」
という「マイナス思考」がエラーを引き起こします。
練習なら捕れているボールが捕れない子供は試合前や試合中の思考を変えてあげなければ毎回同じことを繰り返してしまう可能性があります。
「エラーしたら…」
という結果を考えさせないようにしなければなりません。
サインミスをしてしまう多くの選手に「野球知識」の乏しさがあります。
打席に入る前に・・
「ここはバントの可能性が高いな」
「カウントによってはエンドランもあるな」
そういう「想定」をしていない子・・
というより『想定できない子』に起こります。
野球の知識を勉強することによって自分で『考え』を持つことが出来るようになります。
指導者や親御さんに『あれをやれ』と言われてばかりいると子供は考えなくなり
想定することが出来なくなってしまいます。
そして、これは監督・コーチ・親御さんにも同じことが言えます。
『あのミスさえなかったら勝てたのにな』
「これはミスだから」といってミスを軽視しているうちはミスは減りません。
ミスも実力のうちだと本気で思うことです。
ミスを無くすという考え方ではなく実力を付けるのです。
これが『ミスも実力のうち』という本当の意味です。
試合中に何個も何個も「ミス」が出る試合があります。
「何回ミスをしてるんだ!」
と言いたくなるお気持ちもわかりますが・・
それこそ「今のチームの実力」と考えるべきです。
その「実力」は技術面なのかメンタル面なのかを指導者はじっくりと分析しなければなりません。
~年中夢球~