少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 コーチの数は多いほどいいのか?

皆さんのチームにはコーチは何人いらっしゃるでしょうか?

少年野球のコーチの数

コーチの数が多ければ、それだけ、子供のことをみる「眼」が増えます。

ある程度自分のことを自分で出来る中学生や高校生と違い小学生はその「眼」が多いほどいいはずです。

そして、何よりも練習メニューが変わります。

フリーバッティングの時にコーチは何をしていますか?

例えばフリーバッティングを例に考えてみましょう。

指導者が一人の場合

指導者がバッピをしながらバッティングを指導するチームをお見かけします。

その都度、バッティング指導が入り、その都度、練習が止まります。

守っている子は集中力もなく砂遊びが始まります。

指導者が二人の場合

指導者が二人になったことで2ヶ所でフリーバッティングが出来るようになり効率よく回せるようになります。

指導者が三人の場合

指導者二人がバッピをやり、ゲージの後ろでバッティング練習の指導だけを出来る三人目のコーチがやっと登場しました。

ですが、守りを見る「眼」はまだありません。

指導者が四人の場合

守りだけを見てくれる四人目のコーチです。

バッティング練習の守備が「守備練習」を兼ねているのか「球拾い感覚」でやっているのかは強いチームと弱いチームの差になって出てきます。

バッティング練習の時の球は一番実戦に近い軌道です。

バッティング練習=守備練習であることを子供に意識づけしなければいけません。

指導者が五人の場合

今度はバントの練習がまとめて出来るようになります。

バッティング練習の前に「5球バント」ではなく、フリーバッティングの前に鳥小屋でまとめてバント練習が出来るようになります。

指導者が六人の場合

今度はティーを見てくれる指導者が一人増えました。

サボりぎみになるティーですが、ここにも指導者の「眼」が入ることになります。

指導者が七人の場合

守りを一人で見ていたのを「内野」と「外野」の担当に分けて、それぞれの守備の指導を見てもらえるようになります。

指導者が八人の場合

守備で不安な選手をバッティング練習の合間に一人つずつ呼んで「ゴロ捕り」の練習が出来るようになります。

ちょっと整理してみましょうね。

一人…フリーバッティングのバッピ一人。

二人…二ヶ所にしてバッピ二人。

三人…バッピ二人にバッティング指導一人。

四人…バッピ二人にバッティング指導一人、守備を見る指導者一人。

五人…バッピ二人にバッティング指導一人、守備担当指導者一人、バント担当指導者一人。

六人…上記の守備担当を内野担当と外野担当に分ける。

七人…上記にティー担当を一人。

八人…上記にゴロ捕り担当を一人。

コーチの数が多い時に気をつけなければならないこと

もちろん、これはほんの一例であり、マシンがあるチームさんがあったり、状況も変わるでしょうしチーム状態によってメニューも変わるでしょう。

ただコーチの数が多ければ多いほど、「眼」も行き届き、練習メニューも広がります。

何よりも「子供のため」に繋がります。

しかし、コーチの数が多くなると、そこに問題が発生してくることがあります。

それは「統一性」です。

バントの指導がコーチによってちがう。

ゴロ捕りの指導がコーチによってちがう。

こういうことがないよう「指導者同士」が「指導者同志」になりひとつにならなければいけません。

またコーチの人数が多いのにもかかわらず役目がなく人数を活かしきれていないチームさんもお見かけします。

新しくコーチになっていただいた方はどうしていいかわからない方もいるでしょう。

私は前日までにコーチの出欠をとり、どこの担当なのかをご連絡させていただいてます。

「明日はバント担当になります。○○君はセフティバントを多目に。○○君は変化球の時にヘッドが下がるので変化球多目でお願いします。あとは何かあれば言ってください。」

こんな感じです。

前日までにこういう連絡を流しておくと、役割もはっきりわかりますし、コーチのモチベーションも上がりますから。

コーチの数が多ければ子供を見る「眼」が多くなります。

そして何より練習メニューが増えます。

そして現場を仕切る監督やヘッドコーチがコーチに役割を伝えることによりコーチもやるべきことが明確にわかるはずです。

コーチの『数』も必要ですが統一性という目的が一緒な指導者『同志』の集まりでなければ人数が多ければ多いほど亀裂も入っていきやすいものです。

そのためにも『チームの方向性』を常に指導者同士が確認しなければいけません。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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