
2022年7月12日
横浜商業の稲妻の夏が終わりました。
あいつの涙はやりきった涙じゃなかったんだと思っています。
稲妻。
おつかれさんな。
ちょっと早い最後になっちゃったな。
たくさん色んなものを背負っただろ。
主将。
28年ぶりの甲子園。
そして…
父の背中。
試合終了後のお前の涙。
8回のチャンス。
お前に回ってきた打席。
あそこで一本打てなかったこと。
お前の涙はやりきった涙ではなく…
あの打席が悔しくて悔しくてしかたなかったのだろう。
リトルの頃から…
お前はそういう男だ。
負けることを何よりも嫌がっていた男だから。
稲妻。
お前は声で引っ張るタイプではなく…
プレーでチームを引っ張る主将だったな。
リトルの選手がみんなお前に憧れていた。
イナ先輩…
みんながお前に憧れて…
みんながお前を追いかけていたんだ。
試合終了後…
球場の外で俺を見つけて歩み寄ってくれたお前は…
大泣きで…
大泣きというより…
嗚咽に近い状態で
『ありがとうございました』
『すみません』
をただただ繰り返すだけで…
みんなが憧れている…
格好いい稲妻の姿はそこにはなかったのかもしれない。
でも…
お前らしかった。
笑顔で終わらなくていい夏もある。
悔しくて…
悔しくて…
仕方がなく終わる夏がお前にはふさわしい。
その悔しさを…
お前はこれからの人生で『強さ』に変えていくはずだ。
父を追いかけた夏。
28年ぶりの甲子園。
稲妻大成の高校野球は今日で終わりましたが…
これからもずっと応援していきます。
ありがとう!稲妻!
~年中夢球~