私は選手に
『考えること』
の大切さを伝えていきたいと思っています。
指導者の皆さんも『考えることの大切さ』を選手に伝えていらっしゃることと思います。
考えるという前に
『感じる』ことができなければ『考える』ことは出来ません。
グラウンドにゴミが落ちている・・
仲間に元気がない・・
『感じる』ことは『気が付く』ということです。
気が付かなければ考えることが出来ません。
感じる所は心であり考える所は頭です。
だからこそ野球の練習から・・
普段の私生活から・・
その『気が付くこと』を彼等に感じてもらわなければならないのです。
ですが・・
その『気が付くこと』を大人が先に行ってしまう場面が多すぎてしまうのではないでしょうか?
『待てない大人』が多すぎる・・
そんな印象を持ちます。
では感じたものを考えるためにはどうしたらいいのでしょうか?
その一つ目が野球ノートです。
私は選手に
「野球日記」
にならないように」と話しています。
「野球ノート」として活用してほしいと思っています。
毎日の自主練の「数」だけを書いてくる子がいます。
○素振り200回
○ランニング5キロ
数を書くことも必要ですが・・
野球日記にならないようにと言っているのは
「自分で考えたこと」
を入れてほしいからです。
練習や練習試合の時…
「今日は上手くいかなかった」
で終わらせるのではなく
「なぜ上手くいかなかったのか?」
「今日は悔しかった」
で終わらせるのではなく
「悔しくないようにするためには何が必要なのか」
感じたことだけではなく考えたことを書きなさいと子供達に話しています。
子供達が考えることが一番成長することに繋がります。
自分で考えると言っても小学生には難しい部分もありますよね。
こういう時はこちらからお題を投げかけて考えてもらってもいいかもしれません。
「今のチームに必要なものは何だろう?」
「○○チームに勝つにはどうしたらいいと思う?」
「変化球を打つために大切なことは?」
ノートの最後にこちらが投げ掛けることで子供に「考える」ことも一つの方法です。
何かを書くという作業は
『自分と向き合う時間』
『自分と話し合う時間』
になります。
そして『書く』ということは『覚悟』を決める時間にもなります。
考えた事を文字にすることでより『口動』ではなく『考動力』に繋がるはずです。
もう一つは感じたことをどう考え・・
そして、言葉にするかということです。
私がお勧めしたいのは
『散歩』です。
散歩をして何を感じ、何を考えたのかを子供に話してもらいます。
最初は
『花がきれいでした』
としか言えなかった子が
『この花も辛いことがたくさんあったけど咲くことが出来ました。自分もこの大会で花を咲かせます』
こんな風に言える子まで出て来ます。
考えなさい・・
という事は簡単ですが考えたことを文字にしたり言葉にしてみる。
そうすることで子供たちの『行動力』が変わって来ることがあります。
そして、言葉にしたり文字にすることで・・
仲間の声掛けや試合での声だしに明らかに変化が出て来ます。
考えることによって言葉の量が増えたからです。
『バッチこーい』
というお経のような声ばかりになってしまうのは子供たちの言葉の量が足りないからかもしれません。
~年中夢球 photo buchiko~