我々大人は知らず知らずのうちに子供をコントロールしてしまいます。
子供がどうなりたいか…
という根本的なことがいつの間にか
子供にこうなってほしい…
という大人の意思が先行してしまいがちになります。
子供であっても当然の事ながら心を持ち言葉を話します。
子供の話を聴く時に…
頭のどこかで…
『どうせ子供の手で意見だから…』
という先入観を持っていると子供の心の声を見逃してしまうことがあります。
そればかりか自分の考えを子供に押し付ける親御さんもいらっしゃいます。
『監督に気に入られなさい』
こんなお母様の声を聞いたことがあります。
これは…
なんのために?
だれのために?
と考えてしまいます。
『監督にアピールしなさい』
ならまだわかるのです。
その後…
このお母様は子供に
『監督に気に入ってもらう知恵』
を子供に授けていきます。
『グラウンド整備を一番最初にするのよ』
『大きな声で挨拶をするのよ』
『監督の荷物を持つのよ』
『自分の意見をたくさん言うのよ』
全て監督に気に入ってもらうためにです。
グラウンド整備をする本来の目的…
挨拶をする本来の目的…
全てが本来の目的ではなくなってしまえば
そこに『心』はありません。
そして…
真面目な子ほどこの親の言葉を信じようとします。
親の言う通りにしていれば間違いない…
真面目で親想いの子はそう考えてしまうのです。
逆に言えば今まで
『子供に考えさせる機会』
を与えてこなかった親の責任でもあります。
こうなると親御さんが考え方を改めるか…
子供が早く親離れをするしかありません。
子供が親の言いなりだった自分に気づき親離れをしようとした時…
こういう親御さんはうろたえます。
今まで自分の言うことを聞いてきた子供がコントロール出来なくなるからです。
その時に気づくのです。
『子供がこうなりたい』
『子供がこうしたい』
という意見を聴かず…
耳を傾けなかったことを。
親御さんの意見も大切です。
ですが…
まずは…
『子供がどうしたいか』
『子供がどうなりたいか』
が大切なことのはずです。
~年中夢球~