お子さんが野球をやっていれば色んなことがありますよね。
なかなか試合に出られない…
メンバー外になってしまった…
親としても切ない気持ちになること…
わかります。
どうにもやりきれない気持ちになることもわかります。
その気持ちを誰かにわかってほしくてSNSで思いを綴るのも理解できます。
ですが…
一番大切なことは子供の気持ちです。
私の教え子の母の話です。
彼が高校球児になった時の話です。
1年生は監督さんにも期待され将来を有望された選手でした。
2年生の春の大会は背番号を貰いましたが…
2年生の途中から極度の打撃不振に悩み…
2年生の夏はメンバーから外れスタンドで夏を迎えました。
その時…
お母様はSNSで…
『○○がメンバーから外れました。家から笑顔が消えました。春はメンバーだったのに…悔しくて悲しくて仕方ありません。悔しくて悲しい夏です』
そう書いてありました。
お気持ちわかります。
ですが…
この記事を見た同じ高校の人はどう思うだろうか…
最後にせめて
『でも○○高校を応援します』
『先輩達の夏をスタンドから応援します』
の一言があるだけでも違ったものになるのに…
そう感じていました。
その後も…
『試合に出られない○○を見られないのは辛い』
そう言った内容ばかりのSNSの投稿になりました。
こういう投稿が目立つようになって…
僕が一番気になっていたことがあるんですね。
これ・・
子供は知っているのかなと・・。
自分が活躍した試合ならまだしも・・
試合に出られないことを前向きではなく・・
悲観的な内容で親に書かれていたら・・
僕が選手だったら絶対に嫌だなと思ったので。
しばらくしてその方の投稿がピタリと止まりました。
その後に偶然お母さんにお会いしました。
お母さんのほうから・・
『マイナスな投稿ばかりしてすみませんでした。子供に叱られました』
そうお話ししてくださいました。
選手やチームの親御さんからお母さんの投稿のことを本人が知ったこと。
そして・・
『メンバーに入れなくても俺は誇りに思っているのに勝手なことを書くな。お母さんのタイムラインの言葉をみんな俺の言葉だと思っている 』
そう子供から言われたそうです。
その子は結局最後までメンバーに入ることはできませんでしたが・・
高校野球最後の日のお母さんのSNSには
『最後まで本当に頑張ったあなたは私の誇りです』
そう書いてありました。
子供のことで親が一喜一憂してしまうことは仕方ありません。
ですが一番大切なことは『プレーヤーズファースト』です。
つまり、お子さんの気持ちです。
お子さん自身はがんばり…
メンバーに入れなくても誇りに思っているのに…
お母さんのSNSで子供の立場が悪くなることもあります。
~年中夢球~