野球少年を持つ親御さんであれば誰もが我が子の活躍を見たいものです。
そのために親として出来ることは何かを考え悩んでいるかたもたくさんいらっしゃるでしょう。
『どうしたら我が子の野球が上達するのでしょうか?』
『どうしたら試合に出られるようになるのでしょうか?』
こういうご質問やご相談をたくさんいだきます。
一言で言えば
『待つこと』
です。
少年野球のお子さんは特にです。
自分の子に活躍してほしい・・
自分の子にスタメンになってほしい・・
その思いが強くなり子供より親御さんの意識が先行しまいがちになってしまうことがあります。
私自身3人の子供が野球に携わってきましたが長男の時は一から十まで教えていました。
『バッティングはこうやって打て』
『守りの型はこうだ』
指導することはもちろん大切ですが、当時の私は指導の主導が私にある『私導者』であった気がします。
その証拠に長男が自ら私に質問をしてきた記憶がありません。
彼に『考えさせる』時間も雰囲気も与えていなかったのだと思っています。
長男は私の『私導』のせいで『やらされている野球』になっていたのかもしれません。
指導は大切なことですが…
子供に感じさせ考えさせることが必要だと思うんですね。
『変化球が上手く打てないのですが何かコツはありますか?』
など子供が考えそれに対して指導する『子導』の時間が必要だと思っています。
ですが長男の時の私のように『教えたい』という意識が強すぎて子供の考えや意見を待てない人が多いのかもしれません。
もちろん、自ら指導することも必要ですが、時には子供自身が感じ考えさせることが『やらされている野球』ではなくなります。
そして、自分で考えたり悩んだりすることによって野球の奥深さを知り・・
自らが吸収していくからこそ野球が上手になっていくのではないでしょうか?
私は子供の野球スイッチが入るときは
①他人からの言葉・他選手への憧れ
②大きな成功体験
③公式戦での挫折
主にこの3つだと思っています。
本人が感じることだからこそやる気が出てくるはずです。
辛いことですが一番やる気が入るのは『挫折』です。
幼い小学生はまだその『挫折』を知らない選手もいるでしょう。
挫折した試合は
『自分を変えてくれる試合』
になります。
まだその試合に出会っていない小学生もたくさんいるはずです。
ですが・・
その試合は必ずやってきます。
その日まで・・
親御さんが
『待つ』
ことも大切なことなのです。
そして・・
その試合がやってきたら子供とじっくり向き合い話すことで子供の今後が変わってくるのです。
ですから、その『自分を変えてくれる試合』を親御さんが見逃さないようにしてあげなければいけません。
いつもお話しさせていただいていることですが小学校の『今』だけを切り取ってはいけません。
親御さんが焦り自分の気持ちをどんどん先行させていけば
子供がついてこなくなる時があります。
物事が上手になるためには当然のことながら
『好き』
であるからです。
野球が好きという気持ちを持たせ・・
それを長く持続させていくためには
『子供が感じ身を以て体験する』
ことなのです。
焦る気持ちもわかります。
ですが、子供自身がそうなるまで・・
『待つ』
ことも大切なはずです。
~年中夢球~
待つということは、野球に限らず大切なことだと思います。うなずきながら読ませていただきました。
私が難しいなと感じているのは野球はチームプレーなので、我が子の成長をただ待つだけでよいのかという不安と焦りです。
今大切な大会を目前にしています。予選では打撃不振に終わりましたが、その後毎日ボーッと過ごしている姿を黙って見ていられずにいます。皆が頑張っている中、奮起する気配もなく…大会で迷惑かけたらチームの皆さんに申し訳ないと思っています。周りがうるさく言って本人はやらされ意識でやっても意味ないと思いつつ、待つことが難しいと感じています。